発酵食品の代表格といえば、お隣韓国の国民食“キムチ“。
日本のスーパーでもお漬け物コーナーのキムチが占める割り合いはかなりなもので、日本でもキムチ好きが多いということがよく分かります。
私もキムチは大好きで、冷蔵庫には必ずキムチを常備というくらい頻繁にいただきます。
以前、仕事で韓国を訪れることがあり、本場のキムチをあちこちで食べ比べたりしていたこともありました。
韓国ではご家庭で自家製のキムチを漬けて、食卓に毎日出すというのが一般的で、そのご家庭によって代々受け継がれている味があります。 日本の味噌や、お漬け物と同じ感覚ですね。
私のキムチ好きな訳は、その味もさることながら豊富な栄養素と“乳酸菌“をいただき、腸内環境のキープを狙っているというのも大きな理由のひとつです。
最近なにかと話題の“発酵食品“ですが、発酵食品をいただくメリットはズバリ乳酸菌です!
人それぞれ自分の腸内環境と相性の良い乳酸菌があります。
手軽に毎日摂りたいと、お気に入りのヨーグルトを召し上がっている方も多いのではないでしょうか?
日本の発酵食品の代表格といえば、納豆や味噌、ぬか漬けなどですがこれらも大好きで毎日の献立に何かしらひとつは我が家の食卓にあがるスターティングメンバーです。
これら発酵食品と言われる物のなかでも、私の中でキムチはダントツの1位です。それは自然発酵したキムチにはなんと1億6千万個もの乳酸菌が含まれているからです。
もともとお通じ事情に問題がないタイプですが、少し油断して暴飲暴食をするとスッキリしない日が稀にあります。
ですが、キムチを導入してお家ご飯をしっかり食べると翌日は納得のいくお通じに戻ります。(笑)
キムチが持つ乳酸菌が私の腸内環境と相性が良いということかもしれませんね。
キムチを食べているのに何だかスッキリしない!?
私がスーパーで選ぶキムチは、韓国から輸入されている本場のキムチです。
開封したてでも乳酸発酵による独特の酸味があり、ほのかに白菜などの甘味を感じ、日にちが経つにつれ酸味は増々強くなり、発酵食品ならではの味の変化が起こります。
ここ最近のことですが、たまには日本のキムチも食べてみようと某有名メーカーのキムチを購入したところ、いつもいただいているキムチの味とは全く違うことに驚きました。
何が違うって、まずあの独特の酸味が全く感じられない!そしてとにかく甘い!!
キムチ本来のパンチが効いた味は消され、代わりにマイルドの一点張りと言いましょうか…。
味だけではなく、何とこちらのキムチに変えてから私のお通じ事情もしっくりこないことが続き、数日経過した某キムチを食べて改めて気がついたこと、それは
『もしや発酵していないのでは?』
私が本来購入しているキムチは数日経つと発酵が進み、当然のことながら酸味がかなり強くなります。慣れてくるとこの味の変化も楽しみのひとつになります。
日本では「傷んでいる?」と勘違いされがちですが、これは乳酸菌の発酵が進んでいる証拠で、この状態になったら豚キムチやお鍋に入れたりしていただくのもオススメです。(酸味好きの私はこの状態でもご飯と一緒にいただきますが)
話しを戻しますが、数日経った日本産の某キムチですが、何と全く味が変わらないではありませんか。発酵食品のはずなのに、酸味のさの字もない!
日本のぬか漬けだって、時間が経ってしまうと古漬けになって酸味が増すのになぜ!?
これ、じつは日本産のキムチは発酵させていないものがほとんどで、キムチ風の調味液に白菜を浸した浅漬けがほとんどだというのが答えです。
確かに本場韓国産のキムチの食品表示を見ると、実にシンプルな食材表記ですが、日本産のキムチの表記を見ると、カロチノイド色素(キムチの赤みの色づけ)や、果糖ブドウ糖液糖などの糖類(キムチを甘くするため)、酢酸ナトリウムや酸味料、しまいにはアミノ酸など本来キムチが自然発酵して生まれるはずの美味しさは消され、代わりに添加物で日本人の舌に合った“キムチ味“にされているわけです。
キムチ好きの私から言わせると、もはやキムチでもなんでもない代物ですが…。
味はともかくとして、健康のために乳酸菌を期待して取り入れているとしたら、そもそも発酵していないので効果は期待出来ないでしょう。
もちろん味の好みは千差万別ですので、発酵していなくても日本のキムチが好きという方もいると思います。
ですがもし、キムチ本来の乳酸菌や栄養素を期待して食べるのであれば、やはりちゃんと発酵している本場のキムチをオススメします。
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