生理前のホルモンバランスの乱れ、過度なストレスでイライラや心の揺れがおさまらない。買い物したり、友人と食事に出かけたり、遠出をしたりする気分転換もありますが、そう頻繁に続けられることではありません。そんな時、現実逃避の旅行や、特別な場所へ行かなくても、心と体を芯からリラックスさせてパワーチャージ。穏やかな心と、元気な自分を取り戻す方法があります。
刺激が多い現代だからこそ、休息が必要
”スマホが手放せない”
”暇さえあれば、ネットで情報収集をしてしまう”
”意味がなくTVをつけてしまう習慣がある”
ほとんど自覚のないままに、入ってくる情報と、休まる暇のない頭。テクノロジーの進化により遠くにいても、誰が今、何をしているかさえ知ることのできる現代です。私のように海外に住んでいると、タイムリーな情報というのはとっても便利で、震災のニュースや今世界で何が起きているかを知るためのツールとしてはいい。でもやはり、あまりの多くの情報に触れることは「不安」や「怖れ」にも繋がります。
不安から情報を集める習慣が続くと、その雑音”ノイズ”のある生活が快適だと錯覚してしまいます。なぜなら、自分の気持ちと向き合わなくて済むからなのです。ノイズの多い日々の中に自分を置くと、今感じている、不安や寂しさを、一時的にでも忘れることができるからです。それと逆に、静寂で情報も音もない時間というのは、今、自分の中にある不安や、嫌だと思っている感情と対面することになります。
聞けば聞くほど不健康な情報も多い中、自分をその中に置くことで考えなくて済む。
でも人は、自分の気持ちをごまかし続けていると 自分が何が好きなのかさえ、わからなくなってしまうのです。
するより「しない」ことを選択する勇気
「もっと、もっと」という求める習慣から一歩距離を置いて”本当にそれは自分に必要なのか?”問いかけてみてください。友達との約束。欲しいと思う物。贅沢な食事や、優雅な暮らし。今ある、しあわせを感じやすい体質になるには、自分と向き合っていくことが不可欠なのです。恐れることなく、自分と向き合い”自分の気持ちを理解する”習慣を身につけると、今この瞬間を心地よく感じやすくなります。
自分への”信頼”が生まれ、自信が持てるようになるからなのです。
起こった感情にジャッジしない
ヨガやカウンセリングなど、人の気持ちや体に関わる仕事をしていると、いつもピースフルで心の寛大な善人だと思われがちなのですが、はっきり言って誰にでもダークサイドはあります。完璧なヨガのポーズはないように、完璧な人間もいません。ヨガのインストラクターだって、スピリチュアル的な生き方をする人だって、イライラすることもあれば、誘惑に負けることもあるし、弱音を吐くこともいっぱいあります。ただ、自分の中で沸いてきた感情に、「良い・悪い」という判断をしないこと。
「あー、私は怒ってたんだなー。しんどかったんだなー。」と観察するだけ。
人間てちっぽけ、そんな時もあるよねと。
遠くの楽園より、いつでもどこでもできる、深いリラクゼーションヨガポーズをご紹介します。
おうちリストラティブ(心身回復)ヨガポーズ・1
1:まずはじめに、タイマーを5分〜10分セットします。 2:大きめの枕かクッションをできるだけ多く(2〜4個)用意します。 3:寒くならないように、暖かい服装か部屋の温度は少し高めに。 4:途中で邪魔されないように、携帯はマナーモードか電源をオフ!
1、家にある大きめの枕かクッションを、自分を中心として左側に、胸までの高さに枕を縦に積み上げ、座った太腿と脇腹に枕がぴったりとくっつくように引き寄せます。
2、横座りのまま、胸は枕に下ろし上半身はうつ伏せ、右の耳が下にくるように顔は足と反対を向けます。このまま目を閉じて、タイマーが鳴るまでお腹の呼吸をゆっくり深く繰り返します。全身の力を抜き、体を重力に身を任せて、重さでだんだんと枕に沈んでゆくように。
反対側も同様に行います。
おうちリストラティブ(心身回復)ヨガポーズ・2
1、両足を広げて座り足の間に、枕を自分の胸の位置、または胸より少し高くなるように、縦に積み上げます。積み上げた枕をお腹の方へ”しっかりと引き寄せ”お腹と胸に、ぴったりとくっつけます。
2、背中を丸めて、胸と顔を枕に沈めるように左の耳を下にして、顔は横向き。この時に開いた両足に強い突っ張りや違和感、少しでも痛みを感じたら、一度上半身を起こして、両膝をお尻の方へ曲げて踵はお尻近く、正座を崩した状態に座りなおします。目を閉じて、タイマーが鳴るまで、お腹の呼吸をゆっくり深く繰り返します。
Breath Deeply おわりに
Healing And Relaxing Music For Meditation (Harp 09) - Pablo Arellano - YouTube
via www.youtube.com
最初から無音でのリラクゼーションポーズは難しいので、好きな音楽をかけながらゆっくりと呼吸を深めていきましょう。
慣れてくると、身体が溶けてゆくような感覚、拡がりや、軽さを味わうことができます。必死に続けるのではなく、身体が、大地に溶けてゆくように”身を委ねましょう”。タイマーの音が聞こえたら、足の指先、手の指先からゆっくりと動かし、上体を起こしましょう。
おうちでできる、究極のリラクゼーションをぜひ習慣にしてみてくださいね。
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