寺カフェ代官山とスローエイジングのコラボ企画『自分で作る自分のためのお念珠』に参加してきました! お念珠って法事や葬儀しか出番がなくて、しかも実は使い方ってどうなの?? 今回も代官山の魔女(マニョ)と呼ばれる山口依乗先生にお話していただきました。
『自分で作る自分のためのお念珠』
寺カフェ代官山のあり方
今回で三回目になる、寺カフェ代官山×スローエイジング企画イベント。
寺カフェ代官山でも定期的に行っている人気の『お念珠作り』が今回のメインイベントです。
お念珠って法事や葬祭などでは引っ張りだして身にはつけているけど、実際のところお作法も使い方も分からない・・・なんて方も多いのでは??
今回もそんな疑問やお悩みを、代官山の魔女と書いてマニョと呼ばれる、女性僧侶の山口依乗先生にお話ししていただきました。
そもそも『寺カフェ』って??
現代では“お寺“という場所は敷居が高く、なかなか行きにくい場所となってしまいました。
本来の気軽に行けて身近に感じられる場所として、都会に馴染むスタイルで出来たのが『寺カフェ代官山』です。
コーヒーやお茶を飲みながら、精進ランチやスイーツを愉しみながら常駐するお坊さんと、世間話やときにお悩み相談まで聞いてもらえる癒しの空間なのです。
依乗先生お手製ニューエイジ精進料理
恒例となりつつある依乗先生お手製の《ニューエイジ精進料理》!!
今回はイタリアンを意識した二種のカツレツ風盛り合わせ、ソイチーズとバジルソース添えです。
このカツレツ、じつは車麩で出来たものと、凍り蒟蒻で出来たものなんです!!
食べることと“心身一如“
毎回イベントでは依乗先生お手製の、“ニューエイジ精進料理“を提供していただいているのですが、この精進料理にも深い意味があります。
依乗先生:『お寺ではもともと、醤油やお味噌などの発酵食品を作っていて、それを地域の方やお参りに来られる方に教え分けてきました。
寺というのはやはり地域に根ざして、そこの住民みなさんの健康をはかるのもひとつの役目です。
仏教では“心身一如“という言葉があります。心も体もひとつのものですよという意味なのですが、心が弱っている方、例えばうつや統合失調などメンタルが心配な方は、まず体を治すことが大事!!
よくお話しを聞いていると、質的な栄養失調の方が非常に多く、それを改善するだけで精神科にかかっている方はお薬を減薬でき、元気になれます。
精進料理の精進は努力という意味です。ですから一生懸命お仕事をするための食事を私どもは提供していきたいと思っています。』
今の風潮にも合わせて、イタリアンやフレンチなどを融合して、日々進化した精進料理を研究して提供してくれる依乗先生に心底感心です。
苦戦!! 腕輪念珠作り
今回のメインイベントである腕輪念珠作り。 一見ただ紐を通すだけで簡単に出来るでしょうと高をくくっていたら大間違い!
この珠の穴に紐を通すというなんてことない作業がどれだけ難しいことか・・・笑
日頃から集中力と忍耐力に欠けるんだなと、作業しながら反省している私以外の方もちらほらいました。
それでも、皆さんお隣同士で教え合いながら和気あいあいでなんとか全員完成です。
お念珠の使い方 “物には心が宿る“
インドでは“右手が清らかな手“、“左手は不浄の手“とされるそうで、浄化するという意味で法具は左手にするそうです。
腕輪念珠自体は昔からあるものではなく、昭和の時代から広まったそうです。
別段用事がなくても常に身に付けていてもよくて、旅行や行く先々で、礼拝の対象があれば腕輪念珠を親指にかけ、右手が入れば輪の中に、入らなければ一緒に合わせて拝む。
このとき、必ずおじぎの姿勢は45度。手は胸の中心に置くそうです。
これは本来のお念珠の時も一緒で、こうすることによって体を傾けた時にお念珠の房が真っ直ぐ大地におりるからです。
やっぱり『姿勢』って大事なんですね!!使うことがなく、自宅でしまうときはお仏壇があれば引き出しに、なければ自分の胸の位置(心臓の高さ)より高い所にしまいます。
もし、お念珠の紐が切れてしまっても、お念珠の専門のお店で直してもらえるそうです。
器用な方は紐だけ購入して、もう一度お念珠作りにトライしてもいいですね。
よくある、紐が切れたら縁起が悪いのでは??と思われがちですが、依乗先生いわく、そういうことはないそうです。
『物には心が宿ります。ですから、大事に使ってあげることが何より大切なことです。』
シンプルだけども、これが一番大切なことですね。
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