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「二十四節気」について

『気学』という言葉を耳にしたことがある方は、少ないかもしれません・・・。 この気学を知っていると、あなたの毎日、そして将来は大きく異なります。

最近テレビの天気予報やニュースで、“今日は、二十四節気の○○です”と言う言葉を耳にすることが多くなりました。

今回は、少し身近になった「二十四節気」のお話です。 気学とは違う角度から“暦”について触れてみることにしました。 その前に、今では当たり前に使用している“カレンダー”ですが、この“暦”なるものが存在しなかったら、仕事上でのスケジュールや学校行事など、私達の生活は一体どんな風になってしまうのか?

想像するだけで混乱してしまいますよね!

現在、世界の共通的な暦とされているのは「新暦」=“太陽暦”=西洋暦であるグレゴリオ暦です。 しかし明治6年に公になった、この「新暦」は実は日本においての歴史は短く140年余りです。

日本では、1500年もの間「旧暦」を使用していました。それ故、この暦が生活様式に深く根付いており、日本伝統・文化・行事・節句やお盆休みなど、ほとんど今も「旧暦」に基づいていると言っても過言ではありません。

この「旧暦」=“天保暦(てんぽうれき)”=“太陰太陽暦”がもとになっているのですが、そこに落ち着くまでには、月の満ち欠けで一か月を決める大昔の“太陰暦”を経て、江戸時代後期頃に作られた暦を三度改定した後に正確なものとなりました。

しかし「旧暦」の日付は、毎年の季節より11日ずつ先に進み、3年目に閏年があり20日遅くなってしまうのです。

これでは毎年の暖暑涼寒にズレが生じてしまいます。特に日本の様に農耕民族にとって、農作業においては致命的な問題となります。

そこで正しい季節を数える目安として「二十四(にじゅうしせっき)」を用いるようになりました。 「二十四節気」とは、太陽の位置に合わせて二十四の季節を決め、一年の気候の推移が正しくつかめるようにしました。

太陽の通り道360度を24等分した位置ごとに季節を設けたのです。四季の間に“土用”という概念を用いているのは、「二十四節気」も五行説と結びついているからです。


「二十四節気」の各節には以下のような概念的名称がついています。


《春》


立春(りっしゅん)2月4-5日頃

雨水(うすい)2月18-19日頃

啓蟄(けいちつ)3月5-6日頃

春分(しゅんぶん)3月20-21日頃

清明(せいめい)4月4-5日頃

穀雨(こくう)4月20-21日頃


《夏》


立夏(りっか)5月5-6日頃

小満(しょうまん)5月21-22日頃

芒種(ぼうしゅ)6月5-6日頃

夏至(げし)6月21-22日頃

小暑(しょうしょ)7月7-8日頃

大暑(たいしょ)7月22-23日頃


《秋》


立秋(りっしゅう)8月7-8日頃

処暑(しょしょ)8月22-23日頃

白露(はくろ)9月7-8日頃

秋分(しゅうぶん)9月23-24日頃

寒露(かんろ)10月8-9日頃

霜降(そうこう)10月23-24日頃


《冬》


立冬(りっとう)11月7-8日頃

小雪(しょうせつ)11月22-23日頃

大雪(たいせつ)12月7-8日頃

冬至(とうじ)12月22-23日頃

小寒(しょうかん)1月6-7日頃

大寒(だいかん)1月20-21日頃


それぞれの一節気の長さは、15・22日になります。

立春から始め、奇数番目を節(気)・偶数番目を中(気)と呼びます。 それぞれの意味までは触れませんが、気象・自然・動植物などの変化を表しています。

聞き覚えがある名称や古くから伝わる行事などを思い起こす方もいらっしゃると思います。 「二十四節気」と並んで「七十二候(ななじゅうにこう)」という言葉も耳にすると思います。

「七十二候」とは、「二十四節気」をさらに三等分し、ほぼ5日ごとの変化を表したものです。

春分と秋分は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、また夏至では昼が最も長く反対に冬至では夜が最も長くなりますよね。

暑さ寒さは彼岸まで、とも言われます。

日々の一つ一つの現象をもとに、一年の“暦”は長きに渡る先人達の自然との向き合いの中で生まれたものなんですよね。そう考えると、ただただカレンダーに感謝ですね!

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