素敵に楽しく年を重ねている、まさにスローエイジングなひとたち。今回の特集インタビューでは、料理研究家で幸也飯代表の寺井幸也さんと、女優でモデルの高山都さん、若手美容家として活躍中の岡本静香さんにお話を伺いました。仲良し3人が語るスローエイジングな食生活はためになることばかりです。
【皆さんにとっての「食」とは・・・】
早速ですが、皆さん食生活についてなにか気をつけていることはありますか?
全員:食事はわりと気をつけています!
岡本静香さん(以下、静香):私は多分みんなよりシンプルで。「美味しいと思うものしか食べない」ということを心掛けています。 それは高いお店にしか行かないということではなくて、例えば同じ選ぶにしても適当ではなく、旬であったり新鮮な野菜を選ぶということ。 あと、調味料にとてもこだわりがあるんです。なぜなら、すごく凝った料理を作らなくてもその美味しい調味料をプラスするだけで、魔法のように美味しくなるから。 うちは主人が凝ったイタリアンなどを作ってくれるので、私はわりとほっこりした和食とか、素材を生かした美味しくて肌にも良い料理を作りたいなと思っています。
SA編集部:お料理されるときは素材や調味料にこだわっているんですね。外食のときもですか?
静香:外食は・・・、口コミですね。笑
全員:笑
静香:参考にするのは口コミだけど、野菜の産地や調理方法をこだわっているお店に惹かれます。 やっぱりそういうストーリーがあったほうが面白いし、うちはそんなに外食が多くないからこそ楽しみたい! お酒も飲むので、お酒との相性が良いとかお店や店員さんの雰囲気がいいとか、居心地がいいとかそういうことも大切ですね。
高山都(以下、都):私は、1日に30品目摂るために、まず「一食でどれだけ補えるか」ということを大事にしていて。ちなみに毎日三食は食べなくて、朝夕の二食が基本です。 走ったりとかすごくエネルギーを使うときは三食食べるけれど、それ以外の運動をしない日は二食と決めています。 二食でもできるだけ品目を多く摂ろうと意識すると、自然とメニューがカラフルになりますね。それだけの野菜や果物、食材を使うということは美味しそうに見えるし、栄養バランスも良く30品目近く食べられているのではないかなと思っています。
それから、
一回の食事で、たんぱく質、野菜、乳製品、炭水化物などのバランスを意識しています。
運動をするので、できるだけ卵や鶏肉の皮(脂の多い部分)を取って使ったり、疲労を感じるときにはビタミンB1を豚肉で補ったり、肌が疲れているなというときはビタミンEを意識して人参をサラダに入れたり、きちんと栄養素を意識して摂るようにしています。SA編集部:都さんは一般の方より知識が豊富ですね。そういうことを知りたいと思ったきっかけはなんですか?
都:私の母が子供の頃から、たとえば食事に大葉がたくさん入っているものがあれば、『大葉は肌を白くするからいっぱい食べたほうがキレイにしてくれるよ』とか、『人参を食べると肌がツルツルになる』とか、『ネギは体を温めてくれる』とか教えてくれていたんです。 季節ごとに、例えばひな祭りなら手まり寿司とはまぐりのお吸い物で雛御膳を作ってくれて。七夕なら笹を使ってみたり。 旬や行事をとても大事にしていたので、子供の頃からそれが自然なことでしたね。 なので食に関しての興味は常にあるし、中学や高校のときの家庭科の教科書が大好きで、栄養素表みたいなのもずっと見ていました。 東京にまで持って来たくらい!笑
SA編集部:勉強したというより自然と身に付いているんですね。幸也さんは食生活でどんなことを気にされていますか?
寺井幸也さん(以下、幸也):「好きな物しか食べない」かな? でも、好きなものイコール偏っているわけではなく、それこそ外食が多いので例えば家では野菜を中心に食べるようにしています。 ただ、野菜だけだと物足りなく感じることもあるので、野菜中心で心もお腹も満足感を得るために味付けはきちんと考えます。 かといって、必要以上の味付けはしないし、
僕がいつも言うのは『組み合わせ』。
甘味が欲しければ砂糖を使うのではなく、甘みのある野菜をつかうなど、野菜本来の味で調味料の代わりになるような食材の組み合わせを考えています。
SA編集部:素敵ですね!
幸也:食感と満腹感は関係していると思います。
どうしてもお肉と比べると、噛むことが少なくなりがちなサラダなどには、野菜より咀嚼が多くなるクルミやナッツを入れるなど、満腹中枢を刺激することがポイント!
都:香ばしさとちょっとの油分は、お肉がなくても満足感が得られるよね。
静香:うちは減塩を意識いています。3年前くらいに家族が病気をして一日6gの塩分で食事を作る生活スタイルに変えざるを得なくなったんですが、その時の食事が本当に味がなく感じてしまい・・・。
でも、かぼすやみょうが、唐辛子などの薬味で味をつけると美味しいんだよとお医者さんに教わりました。
SA編集部:お醤油にも塩は入っていますしね。
静香:そう、なのでお刺身のときに醤油も本当に申し訳ない程度の量しか使えないから浅葱をのせたりとか。でも、それを一ヶ月ほど続けたら舌が変わってきたんです。 お醤油や塩を使ったとしても、今までの四分の一くらいの量で十分になる。お医者さんに教えてもらったように、香味野菜をうまく使ってそれこそ食感で補うために、玉ねぎをみじん切りにしてかけたり。 それが四年前のことで、それから塩分への意識が変わりました。 塩が多いだけで人って死に至るかもしれない、病気になるかもしれない、それがすごく怖いなと。 でも、それを意識して料理をしていると不思議と風邪は引かなくなったし、肌も前より調子が良くなって嬉しいこと続きです。笑
都:美味しいと感じる物って、塩や砂糖をふんだんに使っているよね。
幸也:そう、塩もそうだけど特に砂糖はね。
SA編集部:今までのお話を聞いていると、皆さんとても健康に気を付けた食生活をされているように感じますが、たまに羽目を外すことはないのですか?
全員:あります!!
幸也:羽目を外すことがあるから続けられるんです。どうしてもイメージ的に、健康重視の食生活をしていると思われがちですけどね。笑
都:たまにはジャンクなものも食べるし。笑
静香:私はやっぱりお肉がいちばん好き。特に脂身!脂が好きなんですよ。笑
ケンタッキーも、身の部分より皮が好きで皮だけ全員分食べてしまいたいくらい。
SA編集部:脂身が好きなら、オイルなどもお好きですか?
静香:だからなのかな?オイルは本当に大好きです。 結婚するとき、毎日お料理できるかなって不安に思っていて。何か自分が好きなものを見つけようと思っていたときに、オイルってこんなに種類があるんだっていう発見があって。 それから揚げ物をするときは油にこだわって・・・。 オイル好きはそのあたりからですね。笑幸也:確かに。オイルって重要だよね。
揚げるオイルの種類で揚がり方や香りも変わってくるし。
僕は揚げ油には絶対ゴマ油を少し入れます。なたね油とオリーブオイルを半々くらいで、ゴマ油を香りづけに一割。
全員:美味しそう!!
SA編集部:サラダの香りづけとか、スープの香りづけとかは聞きますが、油に油を足すという発想はなかったです。
全員:さすが先生!! すごい!!
静香:肌がキレイな人はオイルにこだわっているよね。
都:酸化したオイルはダメ!揚げ物の油は一度使ったら保存せず捨てること、あと揚げ物も揚げたてをすぐ食べるべきだと思います。
今日作った揚げ物を明日食べるのは、残念だけど酸化油を摂っているのと一緒なのかなと。
SA編集部:楽しいお話をありがとうございます。 次回は引き続き『食』について、男性ウケするメニューや食に対してのバランス感覚について、お話をお聞かせください!
料理研究家 幸也飯代表 寿司職人である祖父の影響で、幼少期から料理に目覚めて以来、数々の有名レストランで経験を積んだ後、2015年に独立。 幸也飯のコンセプトは『食べる人に幸せを届ける』こと。 美味しい料理を提供するだけでなく、使う素材が持つ背景や作るまでの過程も大切にし、心も体も満たされる、おしゃれでヘルシーな料理を提案する。
女優・モデル 女性誌でビューティーモデル、ドラマや舞台の出演、ラジオ番組のパーソナリティなど活動は多岐にわたる。 特技はランニング。 自己ベストは3時間41分で2016年横浜マラソンを完走。 趣味は料理と器集め。 Instagramでは #みやれゴハン として日々のゴハンを投稿している。
美容家 学生時代に始めた美容ブログ『静香のメイク日記』が女性からの絶大な支持を得て、美容ライターとしての活動を開始。 現在は若手美容家として活躍中。 独特の世界観を持って 綴る美容コラムが人気を集めている。 2012年に『日本すっぴん協会』会長に就任。自身のすっぴん美肌を活かした美肌情報を発信し話題となっている。 著書『ふつうに過ごすだけでキラキラ変身していく』(ダイヤモンド社)・『岡本静香のすっぴん美容』(光文社)ほか
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