「私はこんなに頑張っているのに認めてもらえない」と不満に思うことってありますよね。 人は、誰しも『誰かに認めてもらいたい』という気持ちがあります。認めてもらうことでやる気もアップするし、前向きな気持ちで行動することもできます。でも、あまりにも他人に認められたい・・という気持ちが強くなりすぎるのは、実は少し危険なのです。
人には「承認欲求」がある
「承認欲求」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、文字通り「承認されたい」という欲求のことです。
人には誰しも「誰かから認められたい、尊敬されたい」という欲求を持っています。
だから「頑張っている自分を認めて欲しい」と思うことは、ごく当たり前のことなのです。
ただ、この「誰かに認めてもらいたい」という承認欲求、上手に付き合わないと自分で自分の首を締めることになりかねません。
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承認欲求が強すぎると不満を持ちやすくなる
『他人に認められたい』という欲求は、前向きに行動するための原動力にもなります。
「上司に認めてもらいたいから、頑張って営業成績を上げた」
「先輩に褒めてもらいたいから、一生懸命勉強した」
期待通りの成果が出て上司や先輩に認められると、承認欲求が満たされて、ますますやる気が出てくるのですね。
一見、やる気が出て良いことだけのように思われる承認欲求ですが、実は、これが強くなりすぎるのは危険なのです。
というのも、「認められたい」という欲求には終わりがありません。
すると、「もっと、もっと」と思ってしまうのですね。
その度に認めてもらえれば良いのですが、たいていは、「頑張ったのに認めてもらえない」もしくは、「自分が思った程に認めてもらえない」ということが起こり始めます。
すると、途端に「私はこんなに頑張ったのに、認めてくれない上司(先輩)が悪い」と他者を攻撃し始めるのです。
真面目で自分を責めるタイプの人は、「自分が認められないのは、自分のデキが悪いからだ」と、自己否定を始めてしまうこともあります。
いずれにしろ、こんな自分に気付いたら早めに対処することが大切。 そうしないと、どんどんこじらせて手遅れに・・・
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自分で自分を認めよう
実は、この「承認欲求」、他者ではなくて自分で自分を認めることでも、満たすことができるのです。
「認められた」という事実が大事なんですね。
他人に「認めて欲しい」と求めても、認められる時と認められない時がありますよね。
でも、自分で自分を認めることはいつでも可能です。
そこで、オススメしたいのがノートに自分ができたこと、やれたことを書き出すこと。
人は自分の欠点や出来なかったことを見つけることは得意ですが、できたこと、やれたことを見つけるのは、意外と苦手。
だから、毎日5分でも10分でも良いから、自分ができたこと、やれたことを思い出す時間を作って欲しいのです。
こう言うと、「何もできませんでした」と言われることも多いのですが、本当に小さなことで良いのです。
例えば、今日、遅刻せずに会社に行けた。それも「できたこと」です。
昨日は20分かかったことが、今日は15分でできた。5分も短縮できたのだから、立派な「できたこと」です。
こうやって自分で自分を認めるクセをつけることで、他者に対して過剰に「認めて欲しい」と思うことがなくなるのです。
「認められたい」と思うのは当たり前。 その当たり前の欲求を、自分で自分を認めることで、満たしてあげてくださいね。
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