女性にファンが多い宝塚歌劇団。女優の北川景子さんをはじめ、芸能人にも宝塚ファンを公言している人が多くいます。今回は、東京の各組公演には必ず足を運び、気になると宝塚にも遠征してしまう、宝塚ファン歴20年の私が、初心者におすすめの名作をご紹介します。
宝塚歌劇団とは?
宝塚歌劇団は創立102年の歴史をもち、多くのエンターテイメントが溢れる現代でもなお、たくさんの人を魅了しつづけています。
女性だけで演じられる、ロマンティックな舞台というイメージはあっても、何がそんなにいいのだろう?と気になっている人も多いのではないでしょうか。
ベルサイユのばら
池田理代子原作の、名作コミック「ベルサイユのばら」の舞台化。
1974年の初演から何度となく上演されていますが、再演の度に新場面や新たな演出があるので、変更された場面を見つけたりするのも楽しみにしています。
オスカル編、フェルゼン編など、いろいろなバージョンがあり、宝塚ならではのロココ時代の豪華な衣装や舞台装置は必見です!
鳳蘭、麻実れい、涼風真世、真矢みき、一路真輝、天海祐希など、現在舞台やテレビで活躍している歴代トップスターたちが代々出演している作品です。
最近行われた2014年の公演では、通算観客動員数500万人を突破し、2015年には海を渡り台湾でも上演されました。
正に宝塚を代表する演目です。
エリザベート ―愛と死の輪舞(ロンド)―
19世紀に実在したオーストリア皇后エリザベートの半生を、ハプスブルグ家の滅亡という歴史の歯車とともに紡がれる、ウィーン初演のミュージカルです。
宝塚以外でも、東宝により帝国劇場をはじめ各地で上演されたので、知っている方も多いのではないでしょうか。
単なる歴史ドラマに終わらないのが、エリザベートに常に寄り添う「死」を擬人化した、黄泉の帝王「トート」の存在。
トートは、自由奔放なエリザベートの少女時代から、皇帝に見初められ皇后になり、姑との確執、多忙な夫(皇帝)とのすれ違い生活、晩年の息子の自殺、彼女自身の暗殺という悲劇の終焉まで、何度となく「死」の世界へと妖しく誘います。
華麗かつメロディアスな音楽、幻想的な舞台は中毒性が高く、私も合計50回ほど観劇しています!
ME AND MY GIRL
「マイ・フェア・レディ」の男性版と言われるロンドン初演のミュージカル。
名門貴族ヘアフォード家の当主が亡くなり、見つかった後継者は、ロンドンの下町で生まれ育ったガサツな青年ビル。というところから、話がはじまります。
後継者の条件は、貴族に相応しい紳士になること。
そんなビルを教育しようとする親戚たちや、下町時代からの恋人サリーも巻きこんで、
立派な紳士になるまでの成長を描いた、ロマンティック・コメディです。
一緒に思わず口ずさみたくなるような曲がたくさんあり、見たあとはいつもハッピーな気持ちに!
ぜひ、劇場へ!
via ©Loco – Fotolia
「ルパン三世」や「るろうに剣心」など、馴染みのある作品を取り入れた演目もたくさん上演されるので、知っている作品を宝塚歌劇が演じるとどうなるのか?
そんな楽しみもあります。
宝塚歌劇団の劇場は宝塚と東京・日比谷にあり、5組(花・月・雪・星・宙)の持ち回りで、様々な作品が上演されます。
ロングラン公演ではないので、見逃すともう二度と観ることが出来ない演目もあり、百聞は一見にしかず!まずは一度トライしてみるのはいかがでしょうか?
一度観てみれば、その魅力の理由がわかるかもしれません。
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