現役のドクターであり、テレビの医療コメンテーターも務め、美容コラムも多く発表しているアラフォー女医が内側から潤い、そして強くなる、芯のしゃんとした生き方をご提案いたします。
潤う医学
2000年代以降、様々なオーガニックオイルが販売されています。
どれがいいのか分からないまま、私もあれこれ試しました。
ここにいくつかの代表的オーガニックオイルの比較をしたいと思います。
どの項目を優先するかで、あなたにぴったりのオイルが見つかると思います。
オーガニックなのでアレルギーを持つ方もおられると思います。
まずはご自分の腕の皮膚に少し塗って、赤くならないかなどの反応を見てからお試しになってくださいね。私は現役の医師で勤務医をしています。
様々な細菌やウイルスから守るため、空調と空気清浄の常に回っている病院で、一日8時間以上を過ごします。
若い頃は当直しても肌の調子はまずまず良かったのですが、アラフォーになりまして、特に肌の乾燥とそれによる肌のバリア機能が壊れ、かゆみや湿疹に悩まされるようになりました。
朝と夜とでは肌が別人!!
小じわや乾燥による毛穴の開き、もうがっかりの連続でした。
そこで三年後の自分に自信が持てるように、オイルケアを始めることにしたのです。
①ホホバオイル(無精製ゴールデンホホバオイル。透明のホホバオイルより純度が高い)
成分:ホホバの種子。ステアリン酸。
メリット:基本は無味無臭。保湿殺菌。酸化しにくい。
デメリット:食用はおすすめしない。ゴールデンは少し独特の香り。
テクスチャー:馴染みやすい。少し重め(ワックスエステルのため)
②シアバター
成分:シアの木の実。ステアリン酸。
メリット:保湿力が高く、肌を柔らかくする。
デメリット:常温では固形で、温めないと伸びにくい。
テクスチャー:重め。
③椿オイル
成分:ヤブツバキ。オレイン酸。ステアリン酸。
メリット:酸化しにくい。高い保湿力。シミ、シワ予防。サポニンによる殺菌力。
デメリット:食用はおすすめしない。乾きにくい。ベタつきがあるので、パックをしたあと洗顔が必要。
テクスチャー:少し重いため、髪のケアに向いている。
④ココナッツオイル
成分:ココナッツ。中鎖脂肪酸、ラウリン酸。
メリット:皮脂成分に近いので浸透しやすい。保湿、殺菌。(ただし太りにくい油ではあるが、今ついている脂肪に対してのダイエット効果、脳の活性化作用は医学的にエビデンスなし。)食物繊維が入っているため便秘の解消に有効。
デメリット:香りが強い。男性、女性ホルモンに影響が出ることがあり。多量に摂ることは避ける。
テクスチャー:馴染みやすいが、融点は25度。寒いと固まってしまう。
⑤スクワラン
成分:サメ肝油。オリーブ(稀少)。スクワレン。
メリット:皮脂成分に近いので浸透しやすい。保湿、殺菌。酸化しにくい。
デメリット:食用はない。純度が低いと日光による刺激あり。匂いの吸着力も高いので、冷蔵庫の保存で匂い移りしやすい。
テクスチャー:馴染みやすい。凝固点が低く、固まりにくいので使いやすい。
⑥馬油
成分:馬の脂肪、オレイン酸
メリット:昔から皮膚の万能薬と言われる。角質まで潤いが浸透。
デメリット:純度が低いと日光による刺激あり。酸化しやすい。純度を上げるのにコストと時間がかかるので、食用はない。ヴィークル効果(肌の浸透力に優れた成分が、一緒に与えた他の成分の吸収も助ける)があるため、汚れが吸収されてしまうのでクレンジングには使えない。
テクスチャー:馴染みやすい。凝固点が低く、固まりにくいので使いやすい。
⑦アルガンオイル
成分:アルガンツリーの種子、ビタミンE特にγ-トコフェロールが入っている。オレイン酸。必須脂肪酸。
メリット:保湿、肌の再生を促し、アンチエイジング効果。酸化しにくい。光毒性が少ない。食用のものはサラダのドレッシング、スープに入れるなど調理にも合う。
デメリット:ニキビ肌の方は少量にしないと毛嚢炎ができることもある。
テクスチャー:とにかく少量で伸びが良く、馴染みやすい。
オーガニックオイルは高温多湿や直射日光によって酸化してしまうので、冷暗所に保存して下さい。
体はこれ、髪はこれ、食用はこれ。
そんなの面倒だし、場所もとる!!
しかも美容医学界でも大注目の活性酸素を除去し、肌の老化を防ぐ抗酸化作用のあるγ-トコフェロールという成分を摂りたい。
γ-トコフェロールはむくみもとり、ビタミンCと一緒に摂取するとヒアルロン酸の生成を促します。
ちなみにこれを食品から摂ると、一日に豆腐9丁、豆乳5ℓ摂取しなければいけません。
これはなかなかハードルが高いですよね。
効率よく摂取できて、しかも使い勝手がいい!
お顔、体、そして食事、オールマイティーに使える。
全てを可能にしたのがアルガンオイルだったのです。
しかも少量で良く伸びるので、コスパも悪くありません。
私は美容に関して持論があります。
“簡単であれ!安くあれ!真に効果的であれ!“
毎日忙しい現代人がすぐに試せて、しかも続けられるようにコスパもよく、そしてちゃんと医学的にも効果が認められる。
そんなケアしか続かないですし、続かないケアは効果が出ないのです。
アルガンオイルとの出会いは、私にちょっとした勇気をくれました。
『まだ、私、いけてるかも!!』
それが美容の持つ力であり、自分に自信が持てることで自律神経も安定し、体調も良くなることも多いのです。
オーガニックオイルケア、是非お忙しい方にこそお勧めいたします。
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