4月になって、新しい習い事をはじめる方もいらっしゃると思います。しばしばご相談を受けるのが自宅での楽器に関する質問。ぜひ楽器を選ぶときの参考にしてください!
4月になって、新しい習い事をはじめる方もいらっしゃると思います。 新しくピアノを始める生徒さんが多くなるのが4月、9月だと言われていますが、しばしばご相談を受けるのが自宅での楽器に関する質問。ぜひ楽器を選ぶときの参考にしてください!
イタリアのクリストフォリによって発明されたときは、54鍵しかなかったピアノですが、 ピアノ音楽の発展と共に、より幅広い表現力を求められ、作曲家の求めに応じてだんだんと音域が拡大していきました。 1890年代には現在の88鍵・7オクターブ1/4 (2A~c5・27.5ヘルツ~4186ヘルツ*)の数で落ち着きました。現在演奏されているピアノのほとんどが88鍵です。
人間に聴こえる音域・・・
どうして88鍵で落ち着いたのでしょう??
人間の耳は約20ヘルツから20,000ヘルツまでの範囲の音を聴き取ることができますが、音程として聴き分けることができる上限はせいぜい4000ヘルツぐらいまで。
仮に、これ以上ピアノの鍵盤数を増やして音域を拡大したとしても、人間の耳には低音はゴロゴロという唸りに、また高音は音程感のない耳障りなノイズとしか聞こえないのです。
つまり音楽的には殆ど意味をなさなくなってしまうんですね。
特注生産で、数鍵盤多いピアノも存在してはいますが、このピアノの最低音部の鍵の弦は、ほかの鍵を弾いたときにその弦と共鳴して豊かな響きを与えるためのもので、実際にその鍵が演奏されることはほとんどありません。
ピアノの鍵盤が88鍵なのは、理にかなっているわけなのです。
どんな楽器を選べばいいの?
よく「鍵盤楽器を買おうと思うんだけど、どんなものがよいですか?電子楽器ではダメですか??」とご質問を受けたとき、「将来専門家になるわけではない場合、電子楽器でも良いですよ。ただし、88鍵あるものを選んでくださいね」とお伝えしています。 現代、住宅事情や家庭の事情で、電子楽器を選ばざるえない場合もあるかと思いますが、趣味でピアノを楽しむのなら電子楽器でも良いと、私は思っています。「ピアノが置けないから、ピアノが習えない」と思われてしまう方が、問題あると思うのです。
他楽器とのアンサンブルも魅力のひとつ
シューマン:ミルテの花より「献呈」(クラリネットとピアノによる)/R.Schumann Widmung - YouTube
R.シューマンの歌曲集「ミルテの花」より献呈。 クラリネットとピアノのためのオリジナルアレンジです。 クラリネット:齋藤雄介、ピアノ:伊藤慧 @横浜みなとみらいホール小ホール
via www.youtube.com
他の楽器とアンサンブルが出来ることもピアノの魅力のひとつです。なんでも一般企業の就職活動では「他者との協調性力」をアピールできるのだとか・・・。奥が深いピアノです。
Comments