紫外線ダメージや乾燥などで弱りがちな秋の肌。細胞を活性化してくれるβカロテンを含む植物油でのケアがオススメです。自宅でも手作りできるオイルなので、日々のケアに家族全員で取り入れてみませんか?
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紫外線ダメージや乾燥などで弱りがちな秋の肌。 そろそろオイルでの本格ケアを始めていきましょう。 数ある植物油の中で、今回ご紹介するのは、細胞を活性化してくれるβカロテンを含む「カレンデュラオイル」です。 一度使うと、その使用感と肌効果で手離せなくなりますよー
カレンデュラとは
乾燥が気になる方はもちろん、妊婦さんにもオススメの「カレンデュラオイル」。
カレンデュラオイルとは、カレンデュラの花をサンフラワーオイルなどの植物油に漬け込んで油溶性成分を取り出したものです。
カレンデュラは、地中海沿岸が原産地のキク科の植物で、日本名では金盞花(キンセンカ)と呼ばれます。 海外ではポットマリーゴールドとも呼ばれるハーブです。
オレンジ色の正体は・・
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カレンデュラオイルのオレンジ色は、カレンデュラの花に含まれるβカロテンの色です。 βカロテンには、活性酸素や過酸化脂質を除去し、細胞を活性化する作用があります。 またビタミンAやフラボノイドなどの成分を含んでおり、傷ついた皮膚や粘膜、血管を修復して保護する働きがあります。 そのため、火傷や日焼け、炎症、湿疹、肌荒れなどに有効です。 さらに、肌を引き締める収れん作用もあるため、シワやたるみの予防や改善といった美肌効果も期待できます。
傷のケアにも!強い肌を作る!
via pixabay.com カレンデュラオイルは抗炎症作用や傷の治癒作用に優れていています。
サンフラワーオイル(ひまわり油)で抽出することでさらに相乗効果が高まります。
今年の4月に足の甲を怪我して8㎝縫合したのですが、その後、傷口に毎日カレンデュラオイルを塗っています。
※そのときのケアについてのコラムは➡「人体実験で得た!?いざというときの救急アロマ」
穏やかな使用感で滲みることもありません。
強打した部分の痛みはまだ残っており、正座ができないほどなのですが、カサカサになり引っ張られるような感覚だった傷口は、だいぶ治ってきました。
肌が乾燥すると、些細なことでも肌が傷つきやすくなります。 オイルケアで肌の保水力を上げて、強い皮膚を作っていきましょう。 その他、消炎・鎮痛効果を期待して、関節炎や関節リウマチ、痛風のケアなどに使うこともあります。
肌のターンオーバーを促進
カレンデュラオイルは、肌のターンオーバーを助けてくれます。
そのため、かさついた部分に使用すると、肌がしっとりと潤い、さらに滑らかで若々しい肌を取り戻すことができます。
スキンケアの最後に薄くカレンデュラオイルを塗って眠ると、翌朝しっとりすべすべの肌を実感できます。 日焼けでダメージを受けた肌にもぴったりです。 ややニオイが気になる方は、ホホバオイルと併せて使ってみるのもよいでしょう。
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私は顔だけでなく、全身のケアに使っています。
オススメは、肘や膝、かかとです。
固くなった角質に作用してくれるので、ツルツルの肌に導いてくれます。
時間があるときは、天然塩にカレンデュラオイルと少量のハチミツを加えてスクラブを作り、マッサージしています。
またアロマセラピストという仕事柄、手のケアは日々欠かせません。 洗濯や食器洗いなどで、手が乾燥しがちなので、水仕事の後に必ず使用しています。
妊婦さんや赤ちゃんにも♪
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私がカレンデュラオイルを積極的に使い始めたのは、妊娠中でした。
カレンデュラオイルに含まれるβカロチンに皮膚の修復作用が期待できるため、まずは妊娠線予防オイルを作りました。
精油は、妊娠線予防で有名なネロリとマンダリンをチョイス。
お風呂上がりに、お腹まわりだけでなく、ヒップにも使用しました。
また臨月に入ってからは、会陰マッサージもスタートしました。
お世話になった産院は、どのお母さんも必ず会陰切開をするところでした。
それならばせめて、ダメージを最小限に抑えたいと思って始めたのです。
こうすることで会陰が十分に伸びて、産後の痛みや傷跡の回復が早くなる効果が期待できます。
出産では申し訳ない程度に会陰切開をしたようで、その後は全く痛みなく過ごすことができました。
さらに産後は、妊娠線予防をしていたものの、うっかりできてしまった妊娠線を改善するためのオイルを作成しました。
こちらには、ローズの精油をプラスしました。
私は産後の抜け毛に悩まされました。
カレンデュラオイルは頭皮にもやさしく、マッサージで使えば血行促進が期待できるため、ローズマリー精油を加えてヘッドマッサージも行いました。
どの使用法でも、かなり低濃度で使用してはいますが、精油はわずかながら血液に入ります。
妊娠中は芳香浴法以外の方法は、基本的にオススメはしていません。
ご使用になる場合は、必ず専門家にご相談くださいね。
また許可が出た場合も、おっぱいは血液から作られるため、授乳までに十分時間があるときに使用するのがよいでしょう。
乾燥肌や敏感肌の方にも使いやすいカレンデュラオイルは、赤ちゃんのオムツかぶれにもお使いいただけます。
注意点
菊やカモミールといったキク科の植物に触れると痒みなどが出る方、キク皮膚炎やアレルギーのある方は使用を控えましょう。 また不安な方は、事前にパッチテストで安全を確認してから使用しましょう。
カレンデュラオイルを手作りしてみよう
<材料>
・カレンデュラの花弁(乾燥したもの)
・植物油(サンフラワーオイルやアーモンドオイルなど)
・密封できるガラス容器(ガラス容器の大きさは、作るオイルの量によって調整してください)
・こし布
・ザル
<作り方> ①ガラス容器に、カレンデュラの花弁を入れます。 ②植物油を容器一杯まで入れて蓋をします。 ③時折ガラス容器を揺らし、1~2週間程度放置します。 ④こし布をかけたザルにオイルを注いで、花びらとオイルを分離させて完成です! ※保存料を使用していないため、なるべく早く使い切りましょう。
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