成就しなかった恋愛でも、無駄な恋愛なんてひとつもない。 いつかお互いを必要とする運命の人と出会うために必要だっただけ。
Vol.10 「元カレの存在は自分自身へのプライド」
先日。
元カレと約1年ぶりに再会する機会がありました。
元カレといっても付き合っていた年月よりも、別れてからの期間の方がずっとずっと長くて、長い時間をかけて今は本当に家族のような親友のようになった、、、そんな存在の人です。
ワールドワイドに仕事をしていて、尊敬できるところがたくさんある、一人の人間としてとっても立派な人。
恋愛感情はもうさすがにないけれど、愛情はいまもたっぷりとある。
例えてみるなら家族を想うような愛情のようなものです。
これはたぶん一生続くのではないかな。
恋愛感情は一切ないのに、久しぶりの再会を前にして嬉しさでテンションが上がりまくり。
珍しく着る服に迷い、朝からむくみを取るのに必死でスキンケアも念入りに励み、最高のコンディションで彼に会いたいと思う自分がいる。
あれーーっっ??って。
ハッとしました。
あらためてなんなのだろう、これはって。
なぜ元彼に会うのに、最高の自分の状態で会いたいのか、、、この感情は一体全体なんなのでしょう。
それは、きっと自分自身に対するプライドなんじゃないかなって。
それぞれがもうとっくに別の道を歩んでいるからこそ、別れたあの時よりも、もっともっと輝いて、成長して、魅力的になっている自分を見てほしい。
そうなっていたいという気持ちから来るプライド。
それは一種のエゴなのかも知れないけれど、元彼と会う時は常に最高の自分を、彼の中にアップデートしてほしいのだなって。 それは別れた時から、ずっと。いや、別れた直後は「見返したい気持ち」の方が大きいけれど、いつの頃からからその意味が変わってきました。
たまに会う元カレの存在
もう一人。
たまに会う元カレがいるのですが、その彼と再会する時もやはり今までよりも最高な自分を見せたくて、再会の前には時間をかけて自分のコンディションを整える。
ヨリを戻したいわけではないけれど、彼の心のどこかにわずかでもいいから居場所を失わずにいたいのかもしれない。
まだ幼稚で未熟だったあの頃の恋愛はうまくいかなかったけれど、そこから頑張って人生を前に進めている自分を認めてほしいのかもしれない。
かつて愛した人達には、いつまでも永遠に一目置いてもらいたいのかもしれない。
元カレの存在や定義って人それぞれ
こんな風に思うことに同感してくれる方もいるかもしれないし、元カレなんて二度と会いたくないわっていう方もきっといると思う。
周りをリサーチしてみても、二度と元カレに会わないっていう人もいるしね。
恋愛のトキメキやドキドキ、切なさといった、恋愛中の気持ちは皆似たり寄ったりなのに、別れた後の気持ちの対処は人それぞれっていうのは興味深い。
自分の場合、、、、。
人生の中である一定の期間、一番近くに居て誰よりもたくさんの時間を共に過ごしてきた相手だからこそ、恋愛という関係が終わったとしても、しばらく時間が経ったら人と人しての関係はあってもいいなと考えています。
いや、そのほうがむしろ自然のような。
恋愛の前に、ひとりの人として惹かれたわけだし。
恋愛関係が終わったからといって、その繋がりも全て消去するのは悲しい気がするのです。
元カレとの再会の前に思うこと。
あの頃の自分よりも成長した?人間的にも魅力的で素敵になった?
比べているのは、過去の自分であり、ライバルも過去の自分。
付き合っていた頃にはなかった新しい一面だってたくさん出来たし、多くの事を学んできた。
知らなかったことを学び知識を広げ、たくさんの人達とコミュニケーションを取り、外見だけでなく内面も磨いてきたつもり。
そう思うと。
この世の中にはいろいろな再会がある中で、元カレとの再会はある意味何か特別な意味を持っているような気がします。
一度は愛した相手に、「老けたな」とか「おばさんになったな」とか「あの頃の方がよかったな」なんて、絶対に思われたくない。
元カレとの再会は、もっとキレイになりたいって前向きに頑張れる原動力なのかもしれない。
別れた過去に囚われているのではなく、これからの未来に向かって前向きに進んでいる自分のための。常々このコラムでも書いていますが、自分磨き、外見はもちろんです。
年齢を重ねれば重ねるほど、自分の内側が自分を纏うオーラや表情になって必ず表れるものだから、中身の充実も大切になってくる。
いくつになっても新しいことを学び、人生を楽しみ、多くの人達と関わること。人間関係のコミュニケーションからは学ぶことがたくさんありますから。
生きていれば、予期せぬこと、様々なことが起こります。失敗もたくさんしてきたかもしれないけれど、それは長い人生の中で学ぶ必要のあった失敗だったと気がつけば、無駄なことも無意味なことも何もないって本気で思える。
自分の人生において起こったことは、すべて意味のあることなのだと。
恋愛だってそう。
初恋の人とそのままゴールイン、、、、なんていう人もいるかもしれないけれど、恋愛した数だけ悩んで、傷ついて、そして立ち直ってきた。
成就しなかった恋愛も、無駄な恋愛なんてひとつもない。
いつかお互いを必要とする運命の人と出会うために必要だっただけ。
あの頃よりキレイになったか魅力的になったか。
それを決めるのは決して自分ではなくて、過去も知っている元カレ。
だからこそ出会いと同じくらい再会も大切にしたいし、元カレの存在ってますます特別なものに思えてくるから不思議だ。
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