日々私たちが無意識でしている呼吸。浅く、早くなっていませんか?恐れや怒りが強い時、不安や心配、考え事が多い時。呼吸は自然と浅くなっているものです。ヨガでも最初は、鼻から吸って鼻から吐く腹式呼吸からはじめて、体も精神も落ち着かせます。1日1分寝る前の呼吸で、ハッピーホルモンといわれる「セロトニン」を分泌させる、ヨガの呼吸法をご紹介します。
「呼吸のリズム」だけに集中してみましょう
1日に約2万回も行われているという呼吸。ヨガやピラティスのように、”呼吸”に意識を置いたエクササイズが流行したのも、現代人の”呼吸”の浅さと、情報中毒による”思考を休める”ことの難しさが背景にあります。ヨガだけでなく、何か他のエクササイズをしている時でさえ「これが終わったら買い物して、、」など、次にやることばかりに気を取られてしまう人こそ!
「今、この瞬間」に起こっていることだけに、意識を向けること。
良質な呼吸を習慣にすると、その効果は絶大です。
恐れや不安の軽減
免疫力の強化
集中力が高まる
細胞の活性化による美肌
食欲の安定
良質な睡眠
1日たった1分でもいいので、目を閉じて「吸って、吐いて」という、ゆっくりとした呼吸のリズムだけに集中してみましょう。
呼吸によって分泌されるハッピーホルモン
また、ハッピーホルモンといわれる「セロトニン」は、ストレスや不安、心配な気持ちを抑えてくれる作用があります。このホルモンが分泌されると、脳が休まり、心が安定して、体の緊張や筋肉もほぐれやすくなるのです。ヨガをしている人に、内面からの輝きが溢れるのは、呼吸を深めることで血液の循環を良くして、細胞から若々しい活力を生みだす効果があるからなのです。
呼吸のチェックをしてみましょう
あなたの呼吸は「肩呼吸」と「口呼吸」になっていませんか?
息を吸い込んだとき、肩がすくんだり、胸部は動くけど、横隔膜はほとんど動いていない状態になっていませんか? 肩呼吸になると、空気は胸の上部にしか入らず、呼吸は浅い状態になります。また、日常で自然と口呼吸になっている人も多く、口呼吸は喉に直接乾燥した空気が入るために、細菌に感染しやすくなる上に、口周りの筋肉も緩み、二重顎になりやすくなってしまうのです。
深い呼吸に大切なのは、横隔膜を柔らかく、しっかりと動かせるようになること。 寝る前にベッドの上でできる、「腹式呼吸」と「鼻呼吸」をマスターしてみましょう!
ネガティブを完全に吐き出す、呼吸法
1、ベッドの上に仰向けになります。
2、膝の下に枕を置いて、足のつま先は外側に向けて楽にします。
3、手のひらは天井に向けて、肩は腰に向かって下げるように、肩と耳の間を広く開けます。
4、口から息を”はあ〜”とお腹が凹むまで吐き出します。
(この時少し声に出して”はあ〜”といってみましょう。体の中から、今日1日の疲れ、ストレス、人間関係の悩み、ネガティブな感情を吐く息と共に吐き出すイメージで。)
5、口を閉じて、鼻から息を吸います。
この時、「横隔膜がゆっくりと」膨らむのを意識しながら吸います。
6、また、口から息を”はあ〜”とお腹が凹むまで吐き出します。
これを5〜6回繰り返します。
心と肌を活性化させる、鼻呼吸法
1、ベッドに仰向けになり、膝の下に枕を置いて、足のつま先は外側に向けて楽にします。
2、鼻から息を、お腹が凹むまで全て吐ききります。
3、鼻から息をゆっくり吸いながら、1,2,3,4と心の中で4まで数えて。
4、横隔膜が完全に膨らんだところで息を止めて、4カウント。
5、鼻から息をゆっくり吐きながら4,3,2,1と数える。
6、これを5〜6回、丁寧に繰り返します。
Breath Deeply おわりに
吐く息で、体の中のいらないものを全て吐き出し、吸う息で、体の細胞ひとつひとつに、新しいエネルギーが入っていくのをイメージしながらヨガの呼吸をしてみましょう。呼吸の音や、呼吸のイメージを浮かべることにより、意識を「今」に集中させやすくなります。今日から早速はじめてみましょう。最初は、うまくできなくて大丈夫。頭を休めたい時、心が折れそうな時、ストレスで疲れたときはもちろん、今日からはじめてみてくださいね。
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