まだ、死んだことがないから、わからないけど、19年前、起業してからの自分の判断基準は、棺に入ったときにどう思うか。今から思うと懸命な考え方でした。年々、不安を増す世の中になってきて、死を身近に感じるようになると、こんな考え方もいいのではと思う。一人でも多くの人が「後悔しない」そして心穏やかな人生を送れますように。
生きる目的
自死で亡くなる人は、年間3万人。この人たちが払う税金、使うであろう消費。何より、この人たちの周りに残るトラウマ。これははかりしれないマイナス。世の中にごまんとある、「よりよく生きる」ための指南書。でもね、本を読むだけでは、生きることにピンとこないのでは。それに目的がないとどうして生きるのか見失う人も多い。生きる目的って生きがいを作ることでは。今やっている仕事を通して、世の中の役に立っていることを実感すること。世の中で役に立っていない人はいません。
仕事という言葉は「仕える事」と書きます。
きっと世の中に仕える事が仕事。
そんなことを意識するだけでも、仕事に対する姿勢、人生に対する姿勢が変わってきます。
諸行無常、すべてはうつり変わるもの
仏教では、世の中のあらゆるものは一定ではなく、絶えず変化し続けているという真理があります。世の中の物事は刻々と変化を繰り返し、同じ状態のものは何一つない。それにも関わらず、私たちは、地位や名誉、人間関係から自分の肉体に至るまで、さまざまな自分を取り巻く環境に対して不変を望むために病気や死など様々な変化があるときに苦しくなる。これを仏教では、「執着」と呼び、この執着が苦しみの根本であると説いています。
無常ということを受け入れれば、何事にも動じなくなるし、苦しむこともなくなります。
何を選ぶか
起業してからの自分の判断基準は、棺に入ったときにどう思うか。人間は朝起きてから寝るまでずっと選択の繰り返し。朝何時に起きるか、何を着るか、何を食べるか、会社でも同様。こんなルーティンは、もう既に選択肢があって、その中から選ぶだけだけど。
人生の選択肢はそんな風にいかない。
相手があって、自分があって、どうするかという選択の場合は、難しい。
もちろん目先のことで考えるのが一番楽だけど、それだと長く続かない。
棺に入った自分をイメージする
棺に入った自分を想像してみる。
棺に持っていけるのは、財産でも、名誉でもない。
きっと自分の気持ちだけ。「あのときあーすればよかった」「こーすればよかった」。
ちょっと想像しても、後悔する自分が見えるでしょ。でも、今から、お棺にはいった自分を意識していれば。。。きっと多少の悔いはあるかもしれませんが、それでも少なくてすむのでは?究極の生きる意味は、棺に入ったときにわかることだと思う。
幸せを意識すればいつでも幸せになれる
不慮の事故、テロ、巻き込まれ殺人。ニュースを見ているだけで、本当に気分が滅入ります。ちょっと大げさかもしれないけど、今の時代は、普段から危機感だけは持っていた方がいい時代。
常日頃から覚悟をもって生きる。そんな時代だと思います。
だけどね、いつも棺の中に、穏やかな顔で横たわる自分をイメージすれば、生きる姿勢も変わってきます。
いつも幸福だと幸せがあたりまえになる。
でも、今の時代なら、幸せを意識すればいつでも幸せな気分でいられる時代。
みんなでハッピーに。そして、後悔しない人生に。
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