「好きな仕事をしたい」「やりがいのある仕事をしたい」というのは、キャリアコンサルティングの中でもよく聞く内容です。どうせ働くなら、「好きな仕事」をしたいと思うのは当たり前。では、どうやったら「好きな仕事」を見つけられるのでしょうか。
「好きな仕事」は天から降ってくるものではない
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どうせ仕事をするなら、「嫌いな仕事」より「好きな仕事」の方が楽しいですよね。
でも、「好きな仕事」はある日突然、空から降ってくるわけではありません。 そして、「好きな仕事」だから楽に苦労せずに出来るわけでもありません。
「好きな仕事をしたい」という方の中には、とにかく嫌なことから逃げたい、好きな仕事さえ見つかれば、全てがうまくいく・・と考えている方もいらっしゃいます。
残念ながら、こういう考えのうちは、「好きな仕事」も見つからないし、万が一、「好きな仕事」が見つかったとしても、「やりがいを持って楽しく」仕事できるようにはなりません。 それは、「好きな仕事をする」というのは、何かから逃げることでも、それだけで全てがうまくいくことでもないからです。
まずは言い訳をやめて、目の前の仕事に全力で向かってみる
「好きな仕事を見つけたい」という前に、今、目の前にある仕事を全力でやっていますか?
「これは私のやりたいことじゃない」
「こんな仕事をするために会社に入ったわけじゃない」
よく聞くセリフですが、目の前の仕事も全力で出来ない人に、それ以上の仕事は絶対にやってきません。
仕事は全て繋がっています。
たとえ、雑用と思われるような仕事でも、それが「仕事」として成り立っているなら、それが必要な理由があります。
「こんなのは自分のやりたいことじゃない!」と拗ねるのではなく、
なぜ、その仕事が必要とされるのか
その仕事で工夫できるところはないか
自分にとってこの仕事が「大切」だと考えるなら、どこが大切なのか
と考えてみてください。
「やらされている」という受け身ではなく、「やっている」と能動的に考えてほしいのです。
今、自分がしている仕事に全力で向き合うことで、自分の仕事に対する考え方も変わるし、得意分野/苦手な分野が自然と分かるようになります。
すると、「好きじゃない」と思っていたことが、「好き」だと気づいたり、自分では「好きで得意」だと思っていたことが、実はそうでもなかった、と気付くこともあるのです。
「好きな仕事」をしている人ほど、見えないところで努力している
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「好きな仕事をしている」人を見ると、「いいな、好きなことで仕事できて。」と羨ましく思いますよね。
そこには、好きなことを仕事に出来れば、苦労しなくてすむ、という気持ちもあるかもしれません。
でも、『好きな仕事をする≠楽して仕事する』ではありません。
好きな仕事をして、生き生きしている人ほど、実は見えないところで努力をしています。
仕事とは「提供したものの対価として報酬をいただくもの」です。
報酬をいただくのですから、「自分が良ければ」「自分が好きだから」だけでは成り立ちません。
では、どうして「好きな仕事」をしている人は、楽じゃなくても生き生きして見えるのか。
それは、やっぱり「好きなこと」だからなんです。
好きだから、努力を努力とは思わない
好きだから、周囲から見たら「大変」だと思うことを「大変」だと思わない。
ごく当たり前に努力できるし、全力で向き合えるのです。
そう考えると、やっぱり全力で向き合ったことのない人は、「好きな仕事」を見つけてもうまくいかないし、すぐに「やっぱりこれじゃなかった」と諦めてしまうと思いますよ。
「好きな仕事をしたい」と思う人ほど、まずは今の仕事に全力で取り組んでみてくださいね。 それが、「好きな仕事」を見つけるために一番大事なことだと考えます。
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