災害ボランティア活動をしたいけれど、お仕事や小さなお子様がいたりなどで、被災地へ行くことができない方もいらっしゃるかと思います。今回は、どこにいても出来る災害ボランティアを支える活動を私の実経験をもとにお伝えします。
所属するアロマテラピー協会のボランティア活動の一環で、石巻へ行ってきました。 東日本大震災以降、東北への支援を続けています。
今回は、子育てフェスタにブースを出店して、大人の方にはハンドトリートメント、お子様には折り紙で作る香りのコップとラベンダーサシェ作りを体験していただきました。
子供たちにパパ・ママ・おじいちゃん・おばあちゃん。 香りを嗅いだ瞬間、皆、ふわっと笑顔がこぼれます。
阪神・淡路大震災の災害ボランティア
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、延べ137万7,300人のボランティアが全国から駆けつけ「ボランティア元年」と言う言葉を生み出しました。 同年7月には政府の「防災基本計画」が改訂され、「防災ボランティア活動の環境整備」「ボランティアの受入れ」に関する項目が設けらます。 また、同年12月の閣議了解により、毎年1月17日を防災とボランティアの日、1月15日から21日を「防災とボランティア週間」とすることが決定されました。 さらに同年12月の災害対策基本法の改正により、「ボランティア」という言葉が、国の法律に初めて明記されました。
どこにいても出来るボランティア
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災害ボランティア活動をしたいけれど、お仕事や小さなお子様がいたりなどで、被災地に行くことはできない方もいらっしゃるかと思います。
今回私は石巻を訪れましたが、頻繁に被災地に来ることはできません。
東日本大震災が起きたときも、現地に行ってボランティア活動を行いたいと思いましたが、妊娠中ということもあり断念しました。
でも!ボランティア活動はどこにいても出来るものです。
震災のとき、私は住んでいる地域の社会福祉協議会に足を運びました。 そして、都内にいても出来るボランティア活動がたくさんあることを知りました。
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まずは、集まった支援物資を仕分けすることから始まりました。
新品の子供服とアナウンスしていても、実際には袖を通した子供服も届いていました。
新品かどうか、男の子用なのか女の子用なのか、さらにサイズごとに分けて、段ボールにつめていきます。
近くの大学の生徒さんたちが、空いた時間を利用して仕分けに来てくださっていました。
子供が幼稚園に行っている間に、仕事が少し早く終わったから1時間だけ。
ちょっとした時間内でも、やれることはたくさんありました。
その後、災害支援専門のNPOやサイトの立ち上げ、被災地と連携してのボランティア派遣の補助などのお手伝いをし、やがて、被災者の都内への受け入れが始まりました。
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各ご家庭ごとに必要な物をヒアリングして、集まった支援物資のリストと突き合わせて、それを届ける。 たったこれだけのことでも、とてつもなく時間がかかります。 すると、個人でやっている運送業者の方が、配送ついでに支援物資も届けに行きますよ!とお声がけしてくださいました。 その後も、運転だけならできるから!と、車を出してくださる方が登録してくださるようになりました。
同じ時間を共有すること
避難されてきた方たちに必要なものが届いて、少しずつ日常生活が落ち着いてきた頃、お宅にお邪魔させていただいて、お話をする時間をもてるようになりました。 ご高齢の方が多く、私はちょうど娘さん位の年齢のようで。 子育てに関するアドバイスなど、色々と教えていただきました。
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やがて、私がアロマテラピーを仕事にしているという話になり、一緒にアロマの化粧水作りをすることになりました。
同じアパートに避難されてきた方たちにも声をかけて、みんなで作りました。
必要な物があったら言ってくださいね!と言われたとき、生活必需品は伝えやすかったけれど、化粧品などは贅沢品と思われるから言えなかった。なので、こうして自分の好きな香りで化粧水を作れるなんてとても嬉しい!とおっしゃられていました。
こうしたニーズを聞き出すのには、時間と信頼関係が必要なので、やはり息の長い支援の必要性を感じます。
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その後は、一緒にボランティア活動をしていた方が地元の商店街に詳しかったので、みんなで商店街ツアーに出かけたりもしました。 激安店が多く、私も含めみんなでとても興奮していたのを覚えています。
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同じ時間を過ごしても、感じることは人それぞれ違います。 それでも、同じ時間を共有したという事実・記憶が、今でも家族のような感覚を呼び起こしてくれます。 地元に戻られてからも、年賀状などでお互いの近況を報告し合っています。 そして、その方のことをその土地のことを思い、今いる場所で出来ることをずっと続けていこうと決意させてくれました。
もっと自由に!
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国や自治体の行政は、「法の下の平等の精神」から、常に「公平性」が問われており、すべての人に法的に平等な対応が求められます。 一方、ボランティアは、特性の「自発性」や「自由で多彩な活動」の見地から、必ずしも平等である必要はなく、ボランティアが自発的に行える範囲で行うことができます。 今、目の前にあることと真摯に向き合って、まずは行動を起こすことから、始めてみませんか。
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