気温の変化や初夏のムシムシした湿度。最近なんだか疲れが取れない、イライラする。全身が重だるい。そんな時は、夏バテ予防のためにも体の細胞に溜め込んだいらないものを1日10分、ヨガのポーズで排出していきましょう。続けることで、気持ちも体も前向きにすっと伸びた美しい姿勢で猫背の矯正にもなるヨガポーズをご紹介します。
via Photo by Hiro Shinozaki
1日10分、心とからだを充電する
朝起きてから日々のやることに追われて、隙間時間に携帯を見ながら、仕事に家事に人との約束に。今はとても便利になった時代ですが、もう24時間中人や街が、常に頭が動いている世の中になりましたね。TVに飽きても、インターネットやアプリも豊富にあり情報があふれかえって、時間が全く足らない人が増えてきました。
昔の人はきっと、太陽と共に起きて、太陽の光りを浴び、太陽が沈んだ後は書物を読んで眠るという規則正しい生活をしていたのだと思います。日常刺激の多い私たちが日々の中でそういった時間を大切にすることは、自然のリズムに自分を戻してあげることになります。
仕事と家の往復で、自然の中で過ごすことがない。太陽の光を浴びることが少ない現代女性こそ、意識して手を止めて、「充電時間」をつくってあげましょう。
肩を後ろへ、胸を開いてハートをオープンに
デスクワークや家事、育児など、私たちの日常は前かがみの姿勢になることが多く、胸の筋肉も固まりやすくなっています。肩甲骨を開いて胸を広げることにより得られる効果は、肩こりや姿勢の矯正だけでなく、沈んでた気持や、不安、ストレス、緊張、心配など、心も和らげて気分を解放してくれますよ。
1、呼吸が楽になる
胸の筋肉が緊張していると肋骨は閉じ、空気の入る空間が少なくなるため、呼吸が浅くなります。胸のストレッチをおこなうことで、肋骨が開き、体内に十分な酸素を取り込むことできるため呼吸がラクになります。疲労回復やリラックス効果を期待することができます。
2、姿勢がよくなる
猫背や円背のほとんどの原因は胸の筋肉が緊張していることにあります。胸の筋肉が緊張すると、肩と首が前方に引っ張られ背中が丸くなり、姿勢が崩れるのです。筋肉の緊張を取り除くために胸の筋肉を習慣的に伸ばしてあげましましょう。
3、肩や首の重さや張りが軽減する
胸を広げるポーズをおこなうと肩や首の位置を元に戻し、肩や首の張りを和らげます。特に大胸筋上部(鎖骨の下あたり)をほぐすと、肩や首の筋肉の張りが改善されるのです。できるだけスーハーと大きく深呼吸をするように無理なく伸ばすのがポイントです。
ヨガのポーズは頑張りすぎたり、力が入りすぎてしまうと逆に首や肩に力が入ってしまうので、痛みがなく、体に力が入らないところで充分。キープして2分〜3分、リラックスしておこなえる範囲内で伸ばすようにしましょう。
猫の伸びのポーズ
胸をと脇を開いてリンパの流れを良くする 肩こり、首こり 内臓機能の強化 血液促進、姿勢改善
1、四つん這いになります。両手の幅は肩幅より少し広めに、両足は拳2個分くらい開いておきます。※膝を床につくと痛みを感じる方はクッションなどでサポートしてください。
2、肘を床につけます。横から見たときに太ももの角度を床から垂直にして、膝の真上にお尻が来るようにしておきます。
3、膝の真上にお尻が来るのを保ったまま、ずるずると手を前に伸ばしていきます。胸を床に近づけていきます。おデコまたはアゴ、どちらか楽な方を床に下ろして、この状態で4~6呼吸しましょう。
心と体が空っぽの状態を味わう
朝起きた時や、夜寝る前。このポーズを行うときに「吸う息」で背中まで新鮮な空気をたっぷり送り届けるイメージで、「吐く息」で脇の下、胸をゆっくりと沈むように、疲れやストレス・老廃物などが、心身から大地へと流れ出し染み込むようにイメージしてみましょう。
ヨガで呼吸に集中している時は、この後の朝ごはんの準備や、明日の仕事のこと。終わってからのスケジュールのことは1度天に預けましょう。朝晩、毎日のたった10分。呼吸とポーズをただただ身を委ね、心と身体が空っぽの状態を無心で味わってみて下さいね。1日1日が、今までと変わってゆくのを感じるかもしれません。
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