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原因を知れば怖くない!ワキ汗のニオイ解消法

夏はいつも以上にワキ汗のニオイに気を配りたいもの。ニオイの原因と対策をしっかり身につけて、気持ち良く暑い季節を乗り越えましょう。


夏はいつも以上にワキ汗のニオイに気を配りたいもの。 ニオイの原因と対策をしっかり身につけて、気持ち良く暑い季節を乗り越えましょう。


汗を分泌する腺には種類がある


汗は、皮膚にある汗腺から分泌されます。 この汗腺には、ほぼ全身に分布する「エクリン腺」と、特定の部位に存在する「アポクリン腺」の2種類があります。

エクリン腺は、主に体温調節のために汗を出す汗腺で、200万から500万個あります。 独立して皮膚に開口しており、無味無臭の汗を分泌します。

一方、アポクリン腺は、脇下・陰部・耳・乳輪など限られた場所にあり、脂質やタンパク質を含む乳白色の汗を分泌し体臭に関与します。


汗には種類がある


汗が出るきっかけには、どのような要因があるでしょうか。

●温熱性発汗 暑いときや運動をしたときに、上昇した体温を下げるための汗のことで、手のひらや足の裏を除く全身から持続的に発汗する生理的な汗です。 汗腺の種類:エクリン腺

●精神性発汗 緊張や驚き、不安などから起こる冷や汗のような精神的な作用から出る汗のことです。 汗が出る部位は、手のひらや足の裏、脇の下など、局所的で短時間に発汗するのが特徴です。 汗腺の種類:エクリン腺、アポクリン腺

●味覚性発汗 香辛料の効いた辛い物や熱い物など、刺激の強い食べ物を食べたときに、額や鼻、首などにかく汗のことです。 味覚の刺激によって反射的に起こるもので、食べ終わると汗がひきます。 汗腺の種類:エクリン腺

このように、エクリン腺から出る汗は、汗の蒸発によって体の熱を奪い、体温を一定に保つという大事な働きをしています。 一方、アポクリン腺から出る汗は、精神の緊張などで発汗しますが、人ではその働きがよくわかっていません。

脇はエクリン腺とアポクリン腺が共存し、温熱性発汗と精神性発汗が両方起こる特殊な場所です。 汗には大切な働きがありますが、汗をかいたまま放置しておくと、ニオイや肌への刺激につながります。


ワキガはフェロモン?


では、アポクリン腺は必要ないのでしょうか? 実は、人間を除く哺乳類では、全身にアポクリン腺が存在しています。 アポクリン腺からの分泌液の成分が、全身の皮膚常在菌に分解されてニオイを発することにより、縄張りや求愛のための「フェロモン」として機能しているのです。 ワキガは、アポクリン腺が原因で発生しますが、本来「フェロモン」として機能するための体臭なのです。


汗=体臭ではない!


汗=体臭ではありません。 時間が経って、その汗に皮脂や垢が混ざり雑菌が繁殖することで、体臭が徐々に発生します。 脇の下は、体の脂質やニオイを含んだ汗を出すアポクリン腺が発達し、ニオイが起こりやすい部位です。 耳垢が湿っている人はアポクリン腺が多いので、特に気配りをしましょう。 体臭を抑えるには、もともと無臭の汗にニオイが発生しないよう対策するのが効果的です。 雑菌が繁殖して、体臭へと変化する時間の目安は1〜2時間なので、その前に対策を心掛けましょう。 また疲れている時や肉食中心の食生活によって、ニオイが強くなることもあります。 夏はスタミナをつけるためにニンニクやネギなどを食べることが多いですが、食べ過ぎは体全体の体臭にも影響します。

今日から実践!ワキ汗対策


汗が体臭に変わる前に、肌を清潔に保つようにしましょう。

●タオルで拭きとる 濡れたタオルを固く絞って拭き取りましょう。 汗拭きシートも活用できそうです。 また洗うときは、ゴシゴシ洗わないようにしましょう。 洗いすぎると皮膚に必要な菌までいなくなり、逆にニオイが強くなってしまうこともあります。

●インナー 脇の部分に汗取り布がついた吸汗・吸湿性のあるインナーを利用してみましょう。 キャミソールタイプからフレンチスリーブ、三分袖など、種類も豊富です。 一枚着るだけで、汗じみも防いでくれます。

●デオドラント剤 汗をかく前にも使うことができます。 制汗剤には、汗腺をふさいで汗の量を抑える効果があるものと、汗の中の雑菌が繁殖しないようにする殺菌作用をもつものがあります。 また両方の効果が期待できるものも販売されています。 制汗剤を使う際は全身ではなく、あくまでもニオイが気になる部分に限定しましょう。 使いすぎると減菌状態になり、善玉菌まで死んでしまったり、皮膚が荒れることがあります。


ミョウバンで汗対策スプレーを手作りしてみよう


ミョウバンを使った汗対策スプレーを手作りしてみましょう ミョウバンとは、硫酸カリウムアルミニウムのことで食品添加物に指定されています。 ナスの漬け物の色落ち防止や、ごぼうのあく抜きなどで使用され、スーパーなどで購入できます。

ニオイの元となる細菌はアルカリ性を好みますが、ミョウバンは水に溶けると酸性になります。 皮膚の表面をミョウバンで酸性にすることで細菌の繁殖を抑えることができます。 また制汗作用もあると言われています。 さらに、汗に含まれるニオイの元とミョウバンに含まれる金属類が反応して金属消臭が行われるので、ニオイそのものを消してくれる効果も期待できます。

●作り方 空のペットボトルに150ccの水と5~10gの焼きミョウバンを加えてかき混ぜます。 そのまま一晩放置して、無色透明になれば原液の完成です。 冷蔵庫で1ヶ月ほど保存が可能です。

●使い方 上記を原液として10倍ほど水で薄めてスプレーボトルに入れます。 ここに香り(精油)もプラスしてみましょう。 デオドラント効果が期待できるのは、ラベンダー、サイプレス、パチュリ、ペパーミントなどです。 数滴垂らして、スプレーボトルをよく振ってから使用します。

※使用前に必ずパッチテストを行ってください。 皮膚にトラブルが出た場合には、さらに濃度を薄めるか使用を中止してください。

ニオイの原因の1つであるストレスを和らげるのに、香りはとても有効です。 手作りのミョウバンアロマスプレーで、心もスッキリと過ごしましょう。

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