なかなか夜眠れない・・・眠れない夜に聴くことのできる音楽を作って!!いつの時代でも質の良い眠りの傍らには音楽が存在していたことをご存知でしょうか?
眠れない夜のために作られた音楽がある
音楽の教科書でお馴染みのドイツの作曲家、J.S.バッハが不眠症で悩む伯爵のために作った曲があります。 伯爵は夜になると眠るまでお抱えのチェンバロ奏者に、ずっと子守唄のようにチェンバロを弾かせていました。 チェンバロ奏者の名前はゴルトベルク。毎晩、毎晩、何時間も伯爵が眠るまで演奏し続けなければならず、嫌気が差していたそんなある日、伯爵はゴルトベルクを連れて大作曲家バッハが住んでいた街ライプツィヒを訪れ、バッハに会いに行きました。
via photo-ac.com
「バッハさん、穏やかで、少し快活なかんじで、眠れない夜でも気分が晴れるような曲を作ってくれないか」 と、頼まれたバッハが作曲したのは『ゴルトベルク変奏曲』。伯爵は眠れない夜に「あの変奏曲を弾いてくれ・・・」とゴルトベルクに頼んだそう。 現代でもクラシック音楽は寝る前に心を落ちつけたりと、睡眠導入に使われています。いつの時代も同じですね。
夜にオススメのクラシック音楽
さて、眠れない夜に聴きたい音楽をいくつかご紹介したいと思います。
■ドビュッシー:「月の光」
まずは、フランスの作曲家ドビュッシーが作曲した「月の光」。詩人ヴェルレーヌの「月の光」を題材に作曲されたもので、ピアノ学習者のみならず、幅広い世代に人気の1曲です。ヴェルレーヌの詩を眺めながら聴くのもオススメです。
「月の光」
あなたの心模様は独創的な絵のようだ
素敵な仮面と ベルガモの衣装
リュートを奏で、踊りながら
幻想的な仮面の下に悲しみを隠す
恋の勝利や人生の成功を
物悲しい短調に乗せて歌う
幸せを信じられないその歌は
清らかな月の光に混ざりあう
穏やかな月の光は
悲しくそして美しい
枝に止まる鳥を夢に誘い
すらりとした大きな大理石の噴水を
すすり泣かせるあの月の光に・・・
静かな月夜の風景が浮かんできませんか?
月の光~2台ピアノのための~/Clair de Lune for 2Pianos - YouTube
ドビュッシー=山田純子 「月の光~2台ピアノのための~」 @横浜みなとみらいホール
via youtu.be
■ドビュッシー:「アラベスク第1番」
同じくドビュッシー作曲のCMでもよく流れているアラベスク第1番もオススメです。流れるようなピアノの音色を聴いているうちに自然と眠たくなってきますね。
■パッヘルベル:「カノン」
こちらも人気曲。そもそもカノンとは、メロディーを次から次へと追いかけっこのように繰り返していく曲です。
何度も繰り返されるメロディーを何気なく聴いていると気持ちが穏やかになってきますね。
■グノー:「アヴェ・マリア」 もとはJ.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』第1巻の第1曲プレリュードを伴奏に、フランスの作曲家グノーがメロディーをつけた賛美歌です。『シューベルトのアヴェ・マリア』、『カッチーニのアヴェ・マリア』と並ぶ3大アヴェ・マリアの1つです。
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