「上司だったらこうするべき」「部下とはこうあるべき」「男だったら・・・」「女だったら・・・」こんな風に「〜するべき」、「〜であるべき」と口癖のように言っていませんか?「〜するべき」って誰が決めたのでしょう?そして、それが口癖になっているあなたは、周りにイライラすることが多くないですか?
あなたの「〜すべき」が相手の「〜すべき」が一致するとは限らない
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「上司だったら、●●すべきじゃないですか?」
「部下というのは、こうあるべきだろう!」
オフィスでよく聞かれる、こんな言葉。皆さんも1度や2度、いやそれ以上、言ったり聞いたりしているのではないですか?
そんな私も昔は「〜すべき」とよく言っていました。
でも、考えてみてください。その「〜すべき」は誰が決めたのですか?
それは、皆、共通の認識ですか?
そう、「〜すべき」は違うことが多いのです。なぜなら、人それぞれ価値観が違うから。
それなのに、「〜すべき」と自分の価値観を押し付けようとするから、コミュニケーションがうまく取れなくなるんですね。そして、自分自身もイライラしてしまう。
少し極端な言い方ですが、「あなたの常識は誰かの非常識」なのです。
価値観を伝えることは構わない。でも、変わるか変わらないかは相手次第
「私はこう思う」
「私はこうして欲しい」
これを相手に伝えるのは、とても良いことです。なぜなら、言わないと相手には伝わらないから。
時々勘違いされる方がいるのですが、「伝えた≠相手が変わる」ではないのです。
あなたの言い分を聞いて、それを受け入れるか入れないのか、変わるのか変わらないのか、決めるのは相手であって、あなたではありません。
相手の感情やコントロールは出来ないのです。
これを「言ったのに変わってくれない!」と考えてしまうと、余計にイライラが募り、自分自身が辛くなってしまいます。
伝えたらそれでオシマイ。
その後、相手がどのように感じてどのように行動するかは相手次第。
こう思っているだけで、気持ちはかなり楽になるはずです。
これは、仕事の場においてだけでなく、家族や友達、パートナー間でも同じことです。
相手に期待するのではなく、まずは自分が動いてみる
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「〜すべき」が口癖の人は、自分が動くのではなく、相手が変わって欲しいと思っています。
そして、変わらない、動かない相手に対してイライラを募らせていくのです。
でも、これまでに書いてきたとおり、相手が変わるかどうかは相手次第。
そんな自分にはコントロールできないことでイライラし続けるのは、とっても不毛。
だったら、相手に期待するのをやめて、「自分が気分良く仕事をするにはどうしたら良いか?」と考え方を変えてみるのです。
そして、自分が気持よく仕事をするために、まず自分が動くのです。
すると、それを見てサポートしてくれる人がきっと出てきます。
あなたが「変わって欲しい」と思った人だって、変わってくれるかもしれません。
相手に変わって欲しかったら、相手に動いて欲しかったら、まず自分が動いてみる。
動くことで空気も一緒に流れ始めます。 空気が流れ始めると、不思議なことに流れも変わるんですよ。
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