食べたい気持ちはあるけど、箸が進まない。食べたいという気持ちすら起きない。そんな食欲不振にお悩みの方に。毎日の健康づくりに欠かせない食事を美味しくいただくために知っておきたい食欲不振解消法をお伝えします。
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人の三大欲求は、睡眠欲、性欲、そして食欲と言われています。 私たちが生きていく上で必要不可欠なものの1つが食欲ですが、この食欲が沸かない状態を食欲不振と言います。
食欲が沸かない・・
食べたい気持ちはあるけど、箸が進まない。 食べたいという気持ちすら起きない。 暑さや疲れ、寝不足、心理的なストレスがあるときに、このような食欲不振を経験したことがある方も多いのでは? 一時的なものであれば、さほど問題視することはないですが、数日~数週間続いている場合は、食欲が沸かない原因を突き止める必要があります。 胃炎や胃潰瘍、胃がんなどの病が原因になっている場合もあります。
食欲不振の原因
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食欲不振の原因が、内臓の疾患ではないと考えられる場合、疲労の蓄積やストレスが主な原因と考えることができます。
過度の疲労やストレスを感じていると、自律神経や摂食中枢・満腹中枢の働きがおかしくなり、食欲不振になりやすいと言われています。
その他にも、活動量が少ないために身体がエネルギーを欲しなかったり、交感神経の過剰刺激により消化吸収を促進する副交感神経が抑えられてしまっている、体重増加への恐れによる拒食症や、年齢なども要因となります。
食欲と自律神経をコントロールしているところは一緒!
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食欲をコントロールしているのは、脳にある視床下部で、視床下部外側野は別名摂食中枢、視床下部内側野は満腹中枢と呼ばれています。
私たちは、摂食行動に対し、摂食中枢と満腹中枢で調整を行っているのですが、このバランスが崩れると、いくら食べても満腹感を感じなかったり、全く何も食べていないのにお腹が空かないといった状態に陥ります。
また、視床下部は自律神経もコントロールをしているため、自律神経に乱れが生じると食欲に関する信号が中枢神経に上手く伝達されなくなり、食欲が低下してしまいます。
自律神経のケアからのアプローチ
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長引く疲労感やストレスは、交感神経を刺激し、アドレナリンを放出します。 すると消化器官への血流が制限されて食欲が落ちてきてしまいます。 そんなときには、ラベンダーやスイートマジョラム、イランイランの精油を使用してみましょう。 香りを広げて楽しんだり、お風呂に入れて、ゆっくりと香りを楽しみながらリラックスする時間を作ります。
消化の良いものを食べる
食欲不振の時は、内臓が弱っています。 なるべく消化に良いものを選んで食べ、内蔵に負担をかけないように心がけましょう。 おかゆ、うどん、豆腐などが、オススメです。 また、栄養を少量で摂れる栄養補給ゼリーや、酸味のある柑橘類や梅干しなどもよいでしょう。 梅干しは、口に入れるだけで唾液が多く出て、同時に胃液の分泌も高まり、食べたものを消化しやすくし、食欲も出てきます。
食欲を増進させる食べ物
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一方、食欲不振が軽い場合には、香辛料を使った料理を食べると、胃が刺激され食欲を増進させます。 生姜やニンニク、唐辛子などがオススメです。 生姜は胃液の分泌を高め、辛みや香りが食欲を増進します。 ニンニクは酵素の働きで、胃液を分泌して消化を助けます。 またその香ばしい香りから食欲が出てきます。 唐辛子は辛み成分でもあるカプサイシンが胃壁を刺激し、胃液を分泌させて消化を助けます。
香りの力で食欲アップ
アロマテラピーで使用する精油の中には、食欲不振の際にオススメの香りがあります。
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・グレープフルーツ:リモネンという成分が食欲や消化を促します。生きる喜びや食べる楽しみを見出してくれるので、摂食障害の方にも向いています。
・レモン:消化器系の機能を活性化させます。フレッシュな香りなので、夏バテによる食欲不振にも。
・スイートオレンジ:消化を促し食欲を刺激します。リラックス効果が高く、お腹の調子を整えてたり、ストレスからくる食欲不振に向いています。
・ローズマリー:料理でも馴染みのあるハーブの香り。消化不良を改善して、胃腸の働きを高めてくれます。
・スイートフェンネル:消化機能を高め、食欲のバランスを整えます。
香りの取り入れ方
ディフューザーやアロマランプなどで、香りを広げてみましょう。
肌に精油をつけないので、お好みで香りの強さを調整できるのがメリットです。
また食欲を増進するブラックペッパーやジンジャー、コリアンダーといったスパイス系の精油もアクセントに使用することができます。
スパイス系の精油は、肌刺激があるため、芳香浴のみで楽しみましょう。
植物油があれば、トリートメントをしてみましょう。 お腹を時計回りにくるくるとトリートメントをしたり、香りを感じやすいデコルテもオススメです。 また足裏のマッサージは、内臓機能を高めてくれます。
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毎日の健康づくりに欠かせない食事は、1日の中の大きな楽しみである方も多いはず! 無理して食べる必要は全くありません。 水分をしっかりと摂り、食べられるものから少しずつ始めてみましょう。 もちろん、長引くときは病院で診察を受けることもお忘れなく!
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