五感「味覚・触覚・聴覚・視覚・臭覚」の中で美味しさを最も感じるのはどれだと思いますか?実は一番の割合を占めるのは意外にも「視覚」。味は抜群なのになぜか美味しそうに見えない・・・それは盛り付けのせいかも。彩りや器の中の料理の配分など少し工夫するだけで「美味しそう度」は変わってきます。そこで、誰でも簡単に実践できる盛り付け法をご紹介します。
中心に高さを出す
センターにふんわり山のように盛りつけると立体感が出ます。
この方法は平皿でも深さのあるお皿でも丼ぶりでも使える万能技です。
写真はお手軽に作れる「マグロ丼」。 ご飯をよそって大葉を散らしたら、マグロ→長芋のすりおろし→刻み海苔の順で乗せていきます。このとき、トップに向かうほど面積を小さくしていくとバランスよく仕上がります。
余白をつくる
お皿の面積全てを使うのではなく、余白を残すとこじゃれた&上品な印象に。
レストランでも大きめの器に料理がちょこんと盛り付けされていることが多いですね。
余白部分は何も手を加える必要はありませんが、写真のように飾りを入れることもできます。
肉料理や魚料理ではソースを伸ばしたりしてもいいですね。
こちらのトマトパスタも山型の盛り付け。 パスタのみだと赤一色になってしまうので、ベビーリーフをトッピングして、周囲にそら豆を散らしてアクセントにしています。
色をたくさん使う
赤、緑、黄、白、黒の5色の食材を取り入れるとカラフルで食欲が湧いてきます。
実は色ごとにそれぞれ異なる栄養素が含まれており、この5色をバランスよく摂取することで栄養もしっかり摂ることができるそう。 見た目も美しく栄養も摂取できるなんて一石二鳥ですね。
最後の小技は「添える」「散らす」「振りかける」
1.添える
魚や肉料理にはハーブを添えるのがおススメ。 牛肉にはクレソン、鶏肉や豚肉にはローズマリーという組み合わせがよく合います。
ケーキやアイスクリームなどデザートにはミントやチャービルを添えて。
2.散らす
カレーやシチュー、ポトフ、グラタン、ドリア、ピラフ、パスタなどの仕上げには刻みパセリがお似合い。細かく刻んでもいいですし、荒みじん切りでも大丈夫。
均一ではなく、全体にランダムに散らすようにかけると手作り感が増します。
3.振りかける
スイーツはココアパウダーや粉糖などの粉末を最後に上から振ると見た目が一気にカフェっぽくなります。 粉糖を使用する際は黒など色の濃い器を使うと映えますよ。
なくていいものをあえて使う
今回ご紹介した写真に共通していることがひとつあります。
それはちょっとした飾り。
刻み海苔やベビーリーフ、ローズマリー、パセリ、チャービル、ミントなど無くてもいいのですが、あるとないとでは印象がかなり違ってきます。
ぜひこの簡単ひと手間を盛り付け時に意識してみてください。
丁寧に盛り付けされた食事は、丁寧にいただきたくなるものです。
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