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地位と名誉と権力を身につけてモテる女、モテない女



地位と名誉と権力。一昔前なら女には邪魔だったものを 身につけてる女がモテる時代

今、40男が20代女性にモテている。

男らしさに欠ける若いだけの草食系男子より、 一回り以上おっさんでも ぐいぐい前のめりな男の方が 断然魅力的というわけ。

その上、ある程度頑張って仕事してたら この歳になれば、収入も高いし、 経験値も高いから人として余裕がある。

モテて当然。

でも、これ、今に始まったことじゃないんですよね。

今の若い男子が草食系になっちゃったから 際立ってるだけの事。


最近注目すべきは この傾向が女性にも現れてるってこと。

一昔前なら 地位や名誉や権力のある年上の女なんて 煙たいだけだった、と思う。

でも、今は、そんな 「地位や名誉や権力がある」アラフォー、アラフィフ女性が モテている。

全員がモテてるわけじゃないから モテている人が増えている、というのが 正しいけど。

それでも、そういう女性が ちゃんとモテる世の中になったのは 日本もまあまあ成熟したなあと思う。


フランス始め 文化が成熟したヨーロッパでは 「若さなんて何の価値もない。 歳を重ねて素敵になった女性がモテるのは当たり前」 だけれど 未熟な日本の文化では ちょっと前までは 「女は若くてなんぼ」だったし 「自分より収入や地位が高い女なんて恋愛対象外」が一般的だった。

けれど、 私の周りでも つい最近も 50歳の売れっ子ファッションデザイナーの女性が 28歳のイケメンアーティストと結婚したり、 45歳の女社長が下は25歳から上は42歳まで 4人の男性から交際を申し込まれてるなんて話を聞く。

日本女性の美意識が上がり、美容技術も格段に進んだ昨今、 外見的に美しいアラフォー、アラフィフなんて 珍しくない。

実際、先ほどの二人も、 絶世の美女、というほどではないが、 外見は、可愛らしい女性である。

彼女たち以外にも、 「モテている」大人の女性は皆、 当然、身なりに気を遣っている。

けれど、 それが彼女たちのモテの原因ではない。


最大の要因は 見た目ではなく 仕事の成功から得た 自分自身への自信と それに反しての中身の可愛らしさ。

年齢を重ねて経験値も高く、 その上、高収入で地位も高いとなれば 「おっかなそう〜」 な女になって然るべき、なのだが 自分に自信がある彼女たちは 無駄に鎧を着て自分を大きく見せることもしないし、 いたって自然体で、 むしろ、無邪気で可愛らしかったりする。 その上、余裕があるので、 懐が広い。

少女のように いろいろなことに素直に喜び、 いろいろなことに好奇心を向け、 そして大人の女性らしく 相手を許容する。

男性は、その女性に対し 「仕事で成功した女性への尊敬の念」から 興味が湧き その包容力や可愛らしさに 参ってしまう、というわけだ。


年齢を重ねてもなお モテている男女に共通してるのは 「包容力」とそれと相反する「少女っぽさ」「少年らしさ」を 併せ持っているという点である。

ギャップ萌えというやつだ。

でも、考えてみれば当たり前のことなのかもしれない。

美しさや表面的な可愛らしさだけなら 逆立ちしたって 20代の女性にかなわない。

20代の女性ではなく、 大人の女性を好きになる男は 「20代の女性にはない素敵ポイント」に 惹かれるのである。

それが 彼女が仕事で長年ひたむきに頑張ってきた現在のポジションだったり、 人間としての器の大きさだったりするわけだ。

でも、この二つだけでは 恋愛は始まらない。

人として尊敬されることはあっても 女性として 惹かれる要因にはならない。

そこにはやはり 「女性としての可愛らしさ」が必須なのだ。



こんな話をさらに裏付けする会話が先日なされた。

36歳の、第一線で活躍しているスタイリストの女性と 38歳の男性と3人で食事していた時のこと。

彼女は職業柄もちろんおしゃれで そして見た目もかわいらしい、 ぱっと見、モテ系女子。 しかし、長いこと彼氏がいない。

そのことを憂いていると 38歳男子が 「もっと仕事で偉くなって、圧倒的な地位を手に入れたら モテるよ」と言い出した。

「なんで? そんなに偉くなっちゃったら 男に引かれるだけじゃん」 「そんなことないよ。そういうしょぼい男も もちろんいるだろうけど、逆に、 お、こんなに頑張って活躍しているすごい女性、興味わくなあ、って 男もいるよ。 今のお前は中途半端なんだよ笑」 と。笑



そう考えると、 日本は随分、女性にとって 生きやすい国になってきたなあという気がする。

私が20代の頃は 「女性はか弱くて守ってあげたくなる方がモテる」文化だったので、 ドラマ「東京ラブストーリー」に代表されるように “一見自立してる気が強い風の主人公の女性”より、 “一見、守ってあげたい風の本当はよっぽど根性座ってるライバルの女性” の方にことごとく恋の軍配があがっていたわけです。

残念ながら、私も前者のキャラだったので、 「お前は俺がいなくても生きていけるけど あいつは俺がいないとダメなんだよ」という 「なわけないじゃん。あの子、あなたの腕の中で舌出してるから 気づけよ、バーカ」と何回悔しい思いをしたかしれません笑

そんなわけで 日々、若い子達には 「女性は自立してなんぼ、好きな仕事を死ぬ気でやって 一人前になりなさい!」と喝を入れてるのですが これで安心して 「成功しても、可愛らしさをうしなわなければ 男にも困らないから安心して成功しなさい」と 背中を押してあげることができるなあ、と思うのです。

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