とっても奥深いスパイスの世界。美容にはもちろん、健康や活力アップにスパイスは大活躍!! そんなスパイスを豊富に使ったアンベリール・カリー(より美しくなるカレー)と究極の美髪ドレッシングを学ぶフードレッスンに行ってきました!
スパイスと聞くと想像してしまうのが『カレー』。
まだまだ、飽食の日本でもスパイスの歴史は浅く、なかなか身近なものとまではいきませんが、ヨーロッパやインドではその歴史はとても古く、中世ヨーロッパでは大変貴重な物で貴金属と同等の扱いだったことも。
あまりに珍重されて、なんと16世紀のヨーロッパ諸国でスパイス戦争なるものまで起きたほどなのです。
奥深いスパイスをふんだんに使った『アンベリール・カリー』
今回はそのスパイスの秘密を知るべく、美肌・美髪研究家のかほ里さんを講師にお招きして、かほ里さん考案のカレー『アンベリール・カリー』をスパイスの説明とともに教えていただきました。
アンベリール・カリーのアンベリールとは、フランス語で“より美しくする“という意味。
アンベリール・カリーはかほ里さんが造った造語ですが、女性が何より大事にする肌と髪への栄養素や、スパイス効能のアプローチにこだわった彼女のオリジナルカレーです。
カレーに欠かせないスパイス6種
今回用意されたスパイスは
・ターメリック(ウコン)
・チリ(カイエンペッパー)
・コリアンダー
・クミン
・ナツメグ
・カルダモン
この6種類。 特にターメリック、チリ、コリアンダー、クミンは一軍で、ナツメグとカルダモンは二軍と考えて使用します。この6種の中でも、特に女性に嬉しい効能があるのがターメリックだそうです。
ターメリックは肝臓を強化する働きがあります。
お肌や髪、爪などは肝臓と深くつながっていて、代謝機能や解毒機能を担う肝臓が弱ると如実に不調が表れるからです。
そしてターメリックには整腸作用もあり、女性の大敵“便秘“にも効果的なのだそうです。
【ターメリック(ウコン)】肝臓の働きを助ける
ターメリックに含まれるクルクミンは二日酔いを改善する効果があることでも有名。
血液を浄化する玉ねぎやセロリと合わせると血栓予防にも。
【チリ】爽やかな辛さが食欲増進
辛味成分のカプサイシンにより、新陳代謝が高まり食欲も増進。
爽やかな辛さはカレーによく合う。
【コリアンダー】デトックス効果抜群
胃の働きを助け、消化を促し、血液を浄化する働きがある。
栄養価も高く、葉にはβカロテンやビタミンC、カリウムなどが豊富で、強力な抗酸化作用も期待できる。 種にも葉と同じくらい薬効があり、特に消化促進作用に優れ、整腸や滋養強壮作用がある。
【クミン】消化を助け、胃腸の悩みを改善
歴史が古く、カレーのスパイスに欠かせないひとつ。
消化を助け、腹痛や胃痛、下痢などへの効用が知られている。 消化が悪い牛肉は、胃もたれを防ぐ働きのあるクミンと食べ合わせると相性が良い。
【カルダモン】強力な臭い消し
カレー料理のスパイスに欠かせないひとつで、チャイやカルダモンコーヒーなどにも利用。
ニンニクや肉料理の臭い消しに、強力な効果があるので口臭予防としても効果的。 消化促進、整腸作用も有り。
【ナツメグ】冷え改善
薬膳の世界では肉豆蔲(ニクズク)といい、特に体を温める働きに優れている。
牛肉も体を温める食材なので、組み合わせることで効果倍増。
甘みのあるスパイシーな香りで、整腸作用もある。熱したフライパンにサラダ油とバターを入れ、ニンニクとしょうがのみじん切りを炒めます。
香りが出てきたところでみじん切りのタマネギ、セロリ、ニンジンを加え、飴色になるまで炒めます。
あらかじめ塩コショウしておいた牛バラ肉を、焼き色がつくくらいまで炒めたら、鍋に移し替えて水を加え、煮たって灰汁が出て来たら丁寧に取り、落ち着いてきたところで赤ワイン、グラスドビアン、セロリの葉、四つ割りの玉ねぎを加えてそのまま弱火でコトコト2時間。
“グラスドビアン“って皆さんご存知ですか??
赤ワインやセロリの葉を投入するときに、見たところコーヒーゼリーのようなゼリー状のものを一緒に入れていたのですが、かほ里さんに聞くと、
『これはコーヒーゼリーではなく、グラスドビアンと言って仔牛の骨やスジを煮込んで何度も漉して煮詰めたものです。』
との説明。
なるほど、ゼリーに見えるのはゼラチン状態だからなのですね。
それにしても、デミグラスソースまでは知っていたけど・・・初めて知りました!!飴色になった野菜に小麦粉とスパイスを加え10分ほど炒め、そこにピューレ状にした黄桃を少しずつ加えます。
煮込んでいた鍋に少しずつ加えて、更にカカオニブを入れて更に1時間煮込みます。
最後に好みの濃度になったら、火を止めてピーチネクターを加え余熱で馴染ませます。
インドカレーと欧風カレーの違いって??
クッキング中に、かほ里さんから皆さんへの質問で、
『インドカレーと欧風カレーの違いってみなさん分かります?』
とあり、手で食べるかスプーンを使うかの違いと答えそうになる前に、参加した方から、
『小麦粉をつかっているかいないかの違い』
と正解が出て、危うく恥をかかずにすんだ編集部。
ちなみにかほ里さんのアンベリール・カリーは欧風カレーです。
たんぱく質で美髪効果を狙うドレッシング
美しく健康な髪の毛に欠かせない栄養素の代表がたんぱく質。
かほ里さんオススメのドレッシングは、ベースはオリーブオイルにエシャレット、たまご、ヨーグルトにマスタードとお酢をミックスさせたドレッシングです。
エシャレットのエッジの効いた味に、爽やかな酸味とほんのりマスタードで大人のドレッシングです。
たまごやヨーグルトなどたんぱく質を意識しているのが嬉しい。
エシャレットもですが、島らっきょうの類いが大好きな編集部にはなんともたまらないドレッシングで、これなら野菜がいくらでも飽きずに食べられる!
なかなか皆さん真剣にドレッシング作りを愉しんでいます!
そしてこのドレッシングと今回コラボして、かける直前に足して欲しいのがモロッコの黄金とも言われる“アルガナッティ“です。
アルガンオイルの“アルガナッティ“は、モロッコ南西部にしか生息しないアルガンツリーの実から採取される植物オイルで、砂漠という過酷な環境下で育つアルガンの実100kgから採れるオイルはわずか1ℓ。
ビタミンEを豊富に含み、抗酸化作用に非常に優れているまさにアンチエイジングオイル。
今回はこのアルガナッティをコラボさせることで、美髪効果倍増を狙います。
出来あがった『アンベリール・カリー』♬
さらりとしていて、カカオニブや赤ワインのコクがさすが欧風カレー。
お洒落な見た目と葉裏腹に、ばっちりスパイスのパンチが効いているのが男子ウケ間違いなし!
爽やかな辛さが後引く大人のカレーです。
元気も美肌も底上げしたい時に
私はなんだか元気が出ないとか、風邪を引きそうかもと感じるときはカレーを食べてカツを入れるのですが、今回のレッスンで、弱った体が本能的にスパイスの力を欲するのだなと食しながら感じました。
現に、食べている最中から体が指先からポカポカして、うっすら汗をかくほど。
体内が燃えている!!といった感じ!
一皿に、こんなに奥深い何種ものスパイスや、食材が複雑に混ざり合ってできる美味しさってまさに不思議。
美味しく食べて、元気になれて、しかも美肌を手に入れられるなんて!!
まだまだ神秘の魅力を秘めたスパイスの世界。 すっかり魅了されてしまった編集部でした。
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