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人気スタイリストに学ぶスタイリング&整理整頓のコツ 後編

『Q.年代別で気を付けたほうがいいスタイルってありますか?』


スローエイジング編集部発足のスタディーセッション。これまでスローエイジングサイトで掲載してきた記事を、専門家の先生をお呼びして検証していきます。今回は雑誌や広告でご活躍中の人気スタイリスト入江未悠さんをお呼びして、スローエイジング世代のスタイリングのコツや、整理整頓のコツをお聞きしました。



●入江未悠: 青山学院大学卒業後、「CanCam」でライター&スタイリストアシスタントとして編集業務に携わり、2003年にスタイリストとして独立。

現在は「Oggi」「Story」など女性ファッション誌を中心に活躍中。

2012年、整理収納アドバイザー資格を取得。









●編集部:年代別で気を付けたほうがいいスタイルってありますか?


●入江:あります。(笑)


40代向けの雑誌のスタイリングをすることがありますが、20代の頃に着ていた可愛らしい服を40代が着ると、年相応でないふうにみえてしまったりします。可愛い服、甘い服が好きな方向けに、40代がどのように取り入れたら良いかを提案している企画は人気のようです。


●編集部:40代ってその辺難しいですよね。洋服のフリルのついている場所ひとつで若作りしているように見えてしまう。


●入江:例えば、「リボンつき」のトップスでしたら、前に大きなリボンがついているものより、後ろにさりげなくついているものがおすすめです。

肌見せも、前にV開きではなく、後ろが浅めのV開きになっているものを選ぶと大人の女性を品よく艶やかにみせてくれます。


トレンドを取り入れるコツ


Q、トレンドをどう取り入れたらいいのか分かりません。


●入江:トレンドを全身に取り入れるのは難易度が高いので、例えばそのシーズンのトレンドカラーを着こなしに取り入れるのがおすすめですね。


●編集部:年齢的になんだか似合わなくなってきたカラーがあるのですが。


入江:それはありますね。若い頃はパステルピンクが似合っていたけれど、年を重ねてから合わせてみるとなんだか顔が浮いてしまう。じゃあピンクは諦めなくてはいけないかというと、そうではなく、同じピンクでもマゼンタピンクなどを選ぶと、40代でも素敵に着られ顔色にも映えます。


●(40代A):マゼンタピンクってかなりはっきりとした色ですが、スタイリングとしてどのくらいの配分量を使うのでしょうか?


●入江:それ一色のスカートとか、かなりしっかり面積を取り入れていいと思います。


●(40代A):えっ!! そんなに? それってさすがにトップスには・・・?


●入江:いえいえ、トップスに持ってきても大丈夫ですよ。その場合は、デニムに合わせたり、カジュアルボトムスに合わせるのもいいですね。


洋服で取り入れるのに抵抗があるようでしたら、靴など小物に一点投入というのも素敵だと思います。


今年のトレンドで、カラーオンカラーの着こなしというのがあって、例えばマゼンタピンクだと似た系統のパープルを組み合わせたりしています。洋服どうしの組み合わせは難しかったら、ピンクのスカートを履いた時に足元にパープルのサンダルを合わせてみると良いです。カラーにカラーを重ねるというのが最近の流行りですね。


●編集部:なんだかオーラソーマのボトルを想像してしまいますね。


●入江:綺麗ですよね。オーラソーマとは少し違うかもしれませんが、同じ色をグラデーションで重ねるのもおすすめ。うすいグリーンに濃いグリーンのパンツを合わせるとか。

強い色を使った着こなしは、自分のスタイルが出来ている40代だからこそ出来る大人の着こなしです。


流行りだけでなく、肌に合う色合いもあります。パーソナルカラーというのを皆さんご存知ですか?


大きくブルーベースとイエローベースに別れるのですが、色黒色白関係なくご自分の手の平を見て、青みがかっているか黄みがかっているかで判断します。


それから顔立ちでキリッとしているか柔らかい感じなのかでもう1回分けます。

いわゆる男顔か女顔かということですけど、それで全部で4つに分けるんです。


※ 参加者メンバー全員真剣に手の平と顔を見合わせる。


●入江:私でいうとブルーベースの男顔なんですね。


●編集部:私、まさしくブルーベースの男顔です。そのせいか、淡い色が全然似合わなくて・・・。


●入江:私もそうなのですが、ブルーベースの男顔の方は、ピンクでいうと青みがかったマゼンタピンクのようなハッキリした色が似合います。

逆にブルーベースの女顔の人はラベンダーがかったパステルピンクなどが映えますね。

イエローベースの男顔の人は、濃いめのサーモンピンク。女顔の人は淡いオレンジピンクが似合います。


これを知っておくだけでも色選びに迷わなくなるかもしれません。



●(30代D):自分と合わない色味をどうしても選びたいときは、大きい範囲ではなく小さい範囲で取り入れれば大丈夫ですか?


●入江:方法はあります。私、実はベージュが似合わないんですね。


※ ブルーベースのチーム一同深く頷く。


●入江:ベージュが着たいのに似合わなくて。。笑

でもベージュのトレンチコートが着たい。この場合の解決方法ですが、インに合わせる洋服を黒一色でまとめるか、ダークネイビーなど締め色を持ってくるようにします。黒やネイビーはブルーベースの男顔の人は似合う色なので安心です。


自分には合わないけど好きな色は一点投入して、合わせる洋服を自分のベースカラーでまとめるといいですね。


Q、センスを良くするためにはどうしたらいいですか? 一般の人はどこからトレンドなどの情報を得ればいいのでしょう?


●入江:今はSNSが発達しているので、ある程度自分のスタイルが決まってきたら、同じ様なスタイル、もしくは好きなスタイルの方のSNSをフォローしてみると参考になると思います。

お洒落って自分の気持ちを上げるためのものなので、まずはご自身を知る事が大事です。

同じアイテムでも、自分らしく素敵に着こなしてほしいですね。



●編集部:お洒落を楽しむには、まずは自分を良く観察することですね!本日はたくさんの貴重なお話し、ありがとうございました。

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